彼らには、僕が学生に見えたのだろう。スーツ姿なのに、この童顔の所為だろうか。
芯に『お前、邪魔だから消えろ』と言われ、些か苛立ったのを鮮明に覚えている。芯は、たった1人で10人近い不良を殴り倒し、僕はその後ろで鞄を抱き締めていた。率直に、怖いと思った。喧嘩も、不良も、芯も。
けれど、直後に芯への心象は一転する。全員を倒した芯は、しかめっ面でツカツカと歩み寄ってきて、怯える僕の手を引いてその場を去った。恐怖のあまり身動きできなくなっていた僕に気づき、芯は僕を駅まで送ってくれたのだ。「お前、先生だろ? 先生のクセに生徒の後ろで震えてたんかよ。ははっ、だせぇ」
僕は、この無邪気に笑う子供に、この瞬間に惚れた。惚れたと言えば、聞こえは良いかもしれない。実際に湧き上がった感情は、それよりももっと、どす黒くて汚い感情だった。
この笑顔を、僕のモノにしたいと思った。だから僕は『明日、学校に来て』と、教師らしからぬお願いをしてしまった。芯は、面倒そうな表情を隠しもせず『気が向いたらな』と、いい加減な返事をする。
しかし、僕は芯が来てくれると確信していた。お願いをした時、僕の手を握る手に力が入った。ただそれだけの事なのだが。 翌日、芯が登校してきた。僕の言葉が芯に届いたのだと歓喜したけれど、決して顔には出せない。 登校するなり芯は、僕のテリトリーである生徒指導室に入り浸る。教室へは顔も出さない。「徳重《とくしげ》君は、友達とかいないの?」
「チッ····いない。つぅか要らない」
初めは強がりなのかと思ったが、そうではなく。そういうものを、心底煩わしいと思っているようだった。
僕は他人と繋がる事を強要はせず、僕の傍に居ることを容認していた。だって、それは願ってもない事なのだから。けれど、あまりに生意気な口ばかり叩くので、お仕置きをしようと思った。と言っても、ちょっとした意地悪をしたくなっただけだ。
丁度、昨日不良に殴られた箇所が青紫色に変色している。その傷んでいるような、痛々しい二の腕をつついてやった。「いってぇ····」
「喧嘩、しちゃダメだよ?」
「放っとけよ。アンタに関係ねぇだろ」
「あるよ····」
「あぁ····、先生だもんな」
「違うよ。君が好きだからだよ。心配なんだ」
「······は?」
困惑した芯は何も言葉を置かず、逃げるように部屋を飛び出した。想いを告げるには早すぎたのだろう。
けれど、僕にはそういう事の正しい順序が分からなかった。 それから数日、芯は再び不登校になっていた。寂しくて、心配で、足が勝手にあの場所へ向く。また、喧嘩なんてしていないだろうか。街中で見かけた芯は、見知らぬ女生徒と歩いていた。腕を組み、親しげに芯を見上げる女の子。僕は吐き気を催した。
ふわっと柔らかそうな長い髪に、桜色の唇。長いまつ毛を羽ばたかせ、嬉々として芯を見つめている。 煮え滾る腹の底で、『それは僕のだ』と叫んだ。けれど、社会が、秩序が、法が、立場が、煩わしいその全てが、声に出す事を拒んだ。「徳重君!」
「あ? うわ····。なに? せーんせ」
意地の悪い笑みだ。僕の心を見透かしているかのような、ざまぁみろとでも言いたげな表情で僕を見る。
「あ、明日は学校に来なさい。出席日数が足りなくなるから····その······」
僕は、学校に来させる理由を探す。けれど、嫉妬で狂った僕の脳は、到底まともに働かなかった。
「いいよ、明日は行ってあげる。明日だけな」
僕は、これを好機《チャンス》だとは思えなかった。
明日、行動を起こさなければ、芯との関係は教師と生徒で終わる。そう確信した。勃ち過ぎて痛いペニスを、芯の奥へと捩じ込ませる。 扉を突き破り、突き当たりを叩き抉って潰す。芯は、獣の様な声を上げながら失神した。それでも、僕の腰は止まらない。 そうだ、あれはお強請りとは言わない。ただ煽られただけ。 僕は大人なのに、生意気な子供に煽られた。バカ正直にそれに乗って、僕は生徒を犯し潰している。 こんな歪んだ性癖を押し付けて、芯に嫌われたらどうしよう。そんな不安が無いわけではない。けれど、抗ってなお堕ちてゆく芯を前に、理性という聖者は数秒たりとも原形を留めていられない。 ほど良く緩んだ肛門へ強引に指を押し込み、奥と同時に前立腺をゴリゴリと潰す。その衝撃で目を覚ました芯は、吐きながら潮を撒き散らした。 それから芯は、イキっぱなしで失神を繰り返す。からがら意識を手繰り寄せ、その度に苦しそうに声を漏らす。そんな芯を、メスイキができるようになるまで犯し続ける。 ふるふると震えている芯の、可愛くなったおちんちんを紐で結び、潮も噴けないようにして強制的にドライを覚えさせた。 気がつけば外は暗くなっていて、芯は深い眠りについていた。いささか夢中になり過ぎたようだ。口移しで水分をとらせ、綺麗に拭いて着衣を整える。 それでも起きない芯。薄暗い仮眠室で、時々しゃくり上げる寝息を聞いて起きるのを待つ。あどけない寝顔に、僅かばかり残っている良心がチクリと痛む。「ん····」「芯、おはよ。身体は大丈夫?」「····あ··ちこち··痛ぇ····」 戸惑った表情で、芯は俯いたまま答えた。まだ、自分の身体に何が起きたのか理解できていないのだろう。「芯、立てる?」「ん····ぉっ····&mid
結腸から出て、奥を抉る程度に留める。息ができなくなったようなので、痙攣が治まるのまで暫く待つ。 そして、その間に尿道にブジーの先端を挿す。慎重に、芯を傷つけてしまわないように。「へぁっ!? 何シてんだよ! やっ、待っで! ちんこに何挿してんの!? い゙だぁっ! やだ無理!! ちんこ死ぬ゙ぅ゙ぅあ゙ぁ゙ぁッ!!!」「もうちょっと声抑えて。いくら防音でも心配になるから」「だったら抜けよっ! ん、ぎぁっ····それ以上····んぉ゙ぁ゙ぁ····入んねぇっでぇ····」 ついに泣き出してしまった。なんて可愛いんだ。普段とは真逆の芯を見られるのは、こんなに弱く甘い芯を知っているのは、世界中で僕だけなのだ。そう思うと、ペニスを巡る血が勢いと熱を増す。「これで、ナカから刺激してあげるんだよ。少しだけ我慢して。痛いのもちゃんと気持ち良くしてあげるから──」 奥まで入った。泣きながら歯を食いしばり、僕の肩を力いっぱい握る。くい込んでくる爪の痛みと、カチカチと歯の鳴る音が心地良い。 それにしても、アナルの締めつけが凄い。食い千切られてしまいそうだ。 紛らわせようと、ブジーをトントンと刺激する。すると、電流が流れているかのように細かい痙攣をしながらイキ続ける。快感をよく受け入れる素直な身体だ。「芯、息できてる?」「は··あっ····れきねぇ····」「なら、結腸抜いてあげようか。····ほら、言って? わかるよね」 僕は芯を見上げ、グリッとブジーを捻る。「ひぐっ····けっちょ&
芯は、僕の肩にしがみつき、涙目で物欲しそうに腰を揺らす。早く挿れてほしいのだろう。「芯、お強請りできる?」「····は? なんで俺が強請るんだよ。いつも勝手に挿れてんだろ」「じゃぁ、今日はこれだけにしようか」 そう言って、僕はお尻を掴む指先に力を入れた。「····勝手にしろよ」 素直になれない芯は、お強請りをさせると機嫌が悪くなる。分かっていてやっているのだが、正直殴られないか不安だ。 未だかつて、芯が僕に暴力を振るった事は一度もない。きっと、これからもそんな事は起こらないのだろう。けれど、気性の荒い芯だから油断はできない。 けれど、ヒートアップしてしまうとどうしても、無垢な芯に意地悪をしたくなる。それがイケナイんだ。と、分かってはいても止められない。 身を守る為にも、血気盛んな芯を大人しくさせられるようにしておかなくては。でなければ、安心して芯を調教できない。「本当に挿れなくていいの? 芯はコレ、奥まで欲しくない?」 僕はペニスをアナルに押しつけた。亀頭の先をほんの数ミリだけ吸いつかせ、誰が何を欲しがっているのか解らせる。「別に。先生が挿れたいんだったら挿れろよ」 生意気な表情《かお》をして、腰を下ろしながら強がりを言う。言葉とは裏腹に、芯の身体は僕を欲しているのだ。「我慢する。いつも無理をさせて申し訳ないし。今日はもう挿れない」 あぁ··、残念そうな顔で俯くなんて可愛い。 僕は芯のペニスのカリ首に爪を引っ掛け、下から弾いて刺激を与える。ローションで滑るから、痛みよりも瞬間的に強い刺激を与えられる。ビクンと跳ねる腰を押さえつけ、尿道口に爪を差し込む。「い゙あっ」 グリグリとほじるように掻き捩じ込む。「いたっ····先生、それ痛い! ん゙ぃ゙!? や、ぁ゙&mid
俺の言葉に、一喜一憂する先生は面白い。冷たくすると、犬みたいに耳を垂らしているように見える。 けど、しょうがねけんだよな。マジで先生には関係ないから。これは俺の問題だ。 それに今の『助けたい』は“先生”としての言葉だ。んなもん要らない。 最近、先生が先生っぽいと苛々する。なんでかわかんねぇけど、逃げ出したくなる。「帰るわ」「え、でも····立てる?」「こんくらい余裕だっつの」 嘘だ。膝が震えてる。腹の底も痛ぇ。なのに、ケツがウズウズする。なんなんだよコレ。「芯、もしかして····足りてない?」「は? 何が?」「さっき、僕のを掻き出してる時、身体が勝手に感じて悶えてた。もっとシてほしそうにアナルがヒクヒクしててね、前立腺を潰したら何度もイッてたよ」「人が失神してる間にナニやってんだよ」 こういうの聞くと、寝てる間に犯されてねぇか不安になる。まぁ、別にいいけど。「挿れなかった事を褒めてほしいんだけどな····。芯、本当に帰るの?」 あぁ、この目だ。俺を犯したくてしょうがないって、虚ろになった目が訴えかけてくる。マジでキモいのに、身体の奥から熱くなってケツの奥が疼く。「先生が下手だから満足できねぇんじゃねぇの? もっと練習して上手くなれよ」「はぁ····。芯、おいで」 俺は女じゃねぇ。抱かれたいわけじゃないし、コイツに従う義理もねぇんだよ。 なのに、どういうわけか先生の言葉に従っちまう。俺の苛々を増長させる要因のひとつだ。 俺の隣に腰掛け、膝をポンポンと叩いて俺を呼ぶ。おずおずと先生に跨り、ケツでちんこを挟んでやった。「あっ··
「芯····ねぇ、芯? ごめんね、優しくできなくて····」 気を失った芯の腰を支え、謝罪しながら芯のナカを僕で満たした。かろうじて呼吸をし、力なくベッドに横たわる芯。 事後処理をしながら、芯の身体をまじまじと見る。起きている時には見させてくれないから。 腰に、僕がつけたものとは違う、真新しいアザがある。キスマークではない。また喧嘩だろうか。 僕達は、プライベートについてあまり話さない。特に理由は無ないが、おそらく“聞かれないから”だろう。 知っているのは、芯の進路が決まっていない事くらいだ。 目を覚ました芯は、僕を視界に入れるなり罵ってくる。「····変態過ぎんだよ、クソサイコ野郎が。ってぇ····マジでヤリすぎ。奥挿れたら腹痛てぇつってんじゃん」 口しか動かないのに強気で、めげずに生意気な芯が愛おしい。胸を掻きむしりたくなる衝動を、もう一度ナカにぶつけたい。「ごめんね····。芯のナカが僕に絡みついて、凄く可愛くて、もっと深くに僕を刻みたかったんだ」「言う事がいちいちキモいんだって。····はぁ、俺んナカとか知らねぇし」 そう言って目を逸らすけど、耳まで真っ赤になって照れている。本当に、素直じゃないのは口だけだ。 そっと頬に指を這わすと、一瞬躊躇って手を払われる。髪を摘んで匂いを嗅ぐと、顔を背ける所為で僕の指をすり抜けてゆく。 つれない態度に、僕がどれほど心を痛めているか、芯には理解できないのだろう。だからいつまでも、反抗的な言動を平然と繰り返すのだ。 僕は勇気を振り絞り、芯にアザの事を聞いてみる。踏み込んでくるなと、拒絶されたら立ち直れそうにない。「あぁ、これ? えっと····ぶつけた」「どこで?」「どこでもいいだろ。先生には関係ねぇよ」 目を逸らした芯の、心の闇が垣間見えたようだった。これは、聞かなければならない。そう直感した。「芯、関係ないなんて言わないで····」「聞いてどうすんの?」「芯が
「先生····待てって··んぁ゙っ····なんか、怒ってねぇ?」「怒ってはないよ。ただね、少し焦ってるんだ」 それは知ってる。俺に新しい事をする度に、先生が俺を壊そうとしてるんだって。気づかないわけがない。 すげぇ苦しそうな顔で、それなのに嬉々として俺の身体を変えていく。そんな歪んだ表情《かお》に、俺がさせてるんだって思うと腹の底が熱くなる。 先生が何を焦ってんのかは知らない。けど、今すぐには離れないから焦んなくてもいいのに。馬鹿なヤツ。 今更、先生を抱いてやろうとも思ってない。ケツもヨくなってきたから、少しの間だけ、卒業するまでなら相手シてやってもいい。 そう思うようになってきたなんて、絶対教えてやんねぇけど。それは、俺のプライドが許さない。 先生は、俺を泣かせるのが好きらしい。俺も、女を泣かせるのが好きだったから、まぁ分からなくもない。 けど、まさか自分がそれをされてるなんて、今でも信じらんねぇ。それに、女相手に勃たなくなるなんて、あの瞬間はマジで死のうかと思った。「なぁ、奥強いって····吐··く····ぅ゙ぶっ」「ここだね。いいよ、吐いて」 そう言って、先生は腹を揉む。俺の腹越しに、自分のちんこの先端を握ってるんだ。んっとに、やる事なす事キモいんだよ。「あぁ、締まるね。吐くの気持ち良い?」「いい··わけねぇだろ。ぉ゙え゙え゙ぇぇ····がはっ、待゙っ、どこまで挿れてんらよ! もう抜けってぇ!!」「なんで? ずっとイッてるでしょ。気持ちいいなら素直にそう言って。あぁ、緩んだね。もっと奥イケるかな」「はぁ!? それ以上&midd