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第5話

Auteur: ケリ
「不気味?そんなことないよ、先輩さん、怯えてるんじゃないの?」

男なんて怖がり屋だから、まあ、いいわ。

高橋おばさんは怖がりな男が大好きで、臆病なほうが従順で調教しやすいのよ。

「こんな山奥だから、この村以外泊まるとこないよ。王子様、怖がらないで、私が守ってあげるから」

瀬名央は動かなかったが、私は彼の手を引いて動かした。

瀬名は心の中で葛藤していたが、結局半ば強引に、深い霧の中の「女の村」へと足を踏み入れた。

狼の遠吠えも、鬼の叫び声も聞こえない。ただ、熱心な女性たちが私たちを迎えてくれた。皆、寝ていない。王子様の顔をじっと見て、評価している。

「暁ちゃん、やっと来たね!早く、家に入って。あなたが好きな料理、たくさん作ったよ」

高橋おばさんがやって来て、私を引き寄せた。口ではとても親しげに話しているが、目は瀬名央をじっと観察していて、見るたびに満足げな表情を浮かべていた。心の中では、すでにいろんなことを計画しているに違いない。

「後輩ちゃん、君たち知り合いなの?」

瀬名はもう、何かがおかしいと感じていた。ここの女性たちの目があまりにも渇望に満ちていて、まるで切り刻まれそうな気分だった。

「知ってるよ、前に来たことがあるんだ。さあ、行こう、高橋おばさんが作った料理、すっごく美味しいから、絶対満足するよ」

私はにっこりと笑いながら言った。だって、お金が手に入ると思うと、誰だって嬉しいよね。

瀬名は不安そうだった。この村には何かおかしいところがあると感じ、私のことも少し怪しく思っていた。まさか、この後輩が自分をここに引き寄せて、女性たちに可愛い娘を産ませるために使うことを想像していなかっただろう。

村の中で一番豪華な家は、もちろん高橋おばさんの家だ。三階建ての立派な家で、前庭と裏庭も広い。そして裏庭には、ちょっと普通じゃない豚小屋がある。

高橋おばさんが言うには、「どんなに強気な男でも、豚小屋に繋げば、必ず従うようになるのよ。何でも言うことを聞かせることができるわ」と。
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