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第19話|レオネル

作者: 酔夫人
last update publish date: 2026-10-12 19:00:52

浴びるように酒を飲んだ。

それでも酔えないのは、割れた石が気になるせいだ。

『彼女』に妙なフラグを立てるなと怒られそうだが、嫌な予感が消えない。

手を伸ばして、机の上にある石と、金具を手に取る。

金具は歪んでいた。

だから、石が落ちたらしい。

そう考えれば、なんてことはない気がするのに。

俺は金具をじっと見る。

その形は、伝書鳩の足環のような銀の輪だ。

ふと、俺はあの魔鳥騒ぎを思い出した。

◇◇◇

無視し続けたホーソン侯爵家の夜会に、王命という形で強制召喚された。

最初の義務は果たしてベランダに逃走。

星になんて興味ないくせに、星が好きな振りをして休憩時間の延長を目論んでいた。

可愛い嘘くらいは許してほしかった。

俺を呼ぶカレンデュラの声も聞こえないことにした。

悲鳴のような声だったけれど、気にしないようにした。

しかし、さすがに無視できなかった

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