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第50話|レオネル

Author: 酔夫人
last update publish date: 2026-11-02 19:00:49

「小父様」

広い竜舎に響いたエレーナの声に驚いた。

咄嗟に持っていたリンゴを背に隠す。

悪戯を見つかった子どもの気分だ。

「どうした?」

何でもない振りをして、背後に隠したリンゴを探る黒竜を必死に宥める。

「明日は出発が早い。早く寝たほうがいいぞ」

「それは小父様もでしょう?」

「俺は飛ぶのに慣れているから」

俺の言葉にエレーナは笑いながら近づいてきて、俺の隣に立つと持っていたリンゴが入った籠を黒竜に見せる。

「この子、母様の竜なのに小父様にも懐いているのね」

「竜は記憶力がいいし、覚えていなくても、俺から兄弟のにおいがするのだろう」

「兄弟?」

エレーナが驚いた顔をした。

そして、少し離れたところでこちらを見ている俺の銀竜を見る。

「似ていないのに?」

「色は違うが鱗の形は似ている。2匹は同じ巣にあった卵から産まれたんだ」

国から馬は支給される

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