LOGIN零下七十度の氷河末世。白川恋は、情けで家に入れた元恋人・水城拓斗に暴行され、物資と最後の防寒着まで奪われた。強欲な隣人たちが見て見ぬふりをする中、彼女は凍死する。しかし目を覚ますと、世界が凍る三十日前に戻っていた。右手には、時間が停止し、無限に物資を収納できる異空間が宿っている。今度こそ誰も信じない。恋は全財産を投じ、食料、医薬品、燃料を買い集め、防爆シェルターを築き上げる。そして氷点下六十度の吹雪が街を襲った夜、かつて彼女を殺した者たちが扉の外で助けを乞う。「開けてくれ、凍え死ぬ!」――恋は暖かな部屋から冷たく告げた。「二度目の人生でまで、あなたたちを助けると思った?」
View More零下七十度まで冷え込んだ夜、街の外れに建つ小さな避難小屋は、吹雪に削られながら低い悲鳴を上げ続けていた。
板で塞いだ窓を氷の粒が絶え間なく打ちつけ、屋根を覆った分厚い雪が、古びた梁を今にも押し潰そうとしている。室内に残された暖房器具はとっくに燃料を使い果たし、床にも壁にも白い霜が広がっていた。吐いた息は顔の前で凍りつき、わずかに残っていた体温さえ、隙間風に少しずつ奪われていく。
白川恋は、凍りついた床に頬を押しつけたまま、うまく動かなくなった指を必死に握ろうとしていた。殴られた左の頬は熱を失っているはずなのに、骨の奥だけが焼けるように痛み、切れた唇から流れた血は、顎に届く前に赤黒く固まっていた。
「お願い……それだけは、持っていかないで。食べ物は渡すから、その上着だけは返して。今夜、この寒さで何も着なかったら、本当に死んでしまう」
自分の声とは思えないほど弱々しい声だった。歯が激しく鳴り、言葉の途中で何度も舌を噛みそうになったが、それでも恋は、目の前に立つ男の足首へ縋りついた。
水城拓斗は、恋が最後まで手放さなかった厚手の防寒着を抱え、面倒そうに眉をひそめていた。氷河末世が始まる前、彼は恋と二年間付き合っていた元恋人だった。金遣いが荒く、仕事も長続きせず、都合が悪くなるたびに涙を見せて謝る男だったが、恋はそのたびに「誰にでも失敗はあるから」と自分を納得させ、別れてからも完全には突き放せずにいた。
世界が凍り始めたあの日も、拓斗は恋の避難先を突き止めてやって来た。玄関の外で震えながら、「一晩だけでいい。朝になったら必ず出ていくから」と何時間も哀願したのだ。
恋は迷った末に扉を開けた。かつて愛した人間を、目の前で凍死させることなどできなかった。
その決断が、自分の命を奪うことになるとも知らずに。
「死ぬって言われても、俺だってこれがなきゃ死ぬんだよ。おまえは下にまだ何枚も着ているだろう。俺なんか、この薄いジャンパー一枚で、ここまで歩いてきたんだぞ。少しくらい俺の立場も考えてくれよ」
拓斗は苛立った口調で言いながら、縋りつく恋の手を靴の先で振り払った。その顔には、玄関の外で見せていた殊勝な表情も、恋に許しを請うていた男の弱々しさも残っていなかった。
「そのジャンパーの下に、私が貸したダウンを着ているでしょう。部屋に入れてから、温かい服も食事も、私の分を削って渡した。それなのに、どうして……どうしてこんなことができるの」
「まだそんな恩着せがましいことを言ってるのか。おまえは昔からそうだったよな。自分が正しいと思ったことを人に押しつけて、相手が感謝しないと傷ついた顔をする。俺を助けたのだって、結局は自分が善人だと思いたかっただけじゃないのか」
あまりに身勝手な言葉だった。けれど拓斗は、本気で自分が責められている被害者だと思い込んでいるらしく、恋を見下ろす目には怒りさえ浮かんでいた。
「俺がここに来てから、食事の量をいちいち数えていただろう。缶詰は一日一つ、水は一人何ミリリットルまでだとか、暖房を使う時間は何分だとか、毎日毎日うるさく言いやがって。そんなに俺が信用できなかったなら、最初から入れなきゃよかったんだよ」
「数えなければ、春まで持たなかったからよ。あなたが一晩で三日分の缶詰を食べて、止めても聞かなかったから、決めるしかなかったでしょう。私はあなたを飢えさせたかったわけじゃない。二人で生き延びたかっただけなのに」
「だったら、最後まで面倒を見ろよ。中途半端に助けておいて、あとから条件をつけるな。おまえは金も食い物も持っているんだから、ない人間に分けるのが当たり前だろう」
拓斗がそう言った瞬間、玄関の外から何かを叩きつける鈍い音が響いた。補強したはずの扉が激しく揺れ、蝶番から細かな氷が落ちてくる。
恋は息を呑んだ。拓斗が小屋へ来てから、備蓄のことは誰にも話してはいけないと何度も念を押していた。食料が尽きかけた人間に知られれば、どれほど危険なことになるのか、子供でも理解できる状況だった。
「まさか……誰かに話したの?」
恋が尋ねると、拓斗は気まずそうに視線を逸らしたものの、すぐに開き直ったように鼻を鳴らした。
「村田さんたちは近所なんだから、少しくらい助けてやってもいいだろう。向こうには夫婦二人分の防寒具もあるし、お互いに融通し合えば、みんなで生き残れるかもしれない。こんなときまで自分の物にこだわるおまえのほうがおかしいんだよ」
「私の備蓄を渡す代わりに、防寒具を分けてもらうとでも言ったの? あなたは、自分の物でもないのに勝手な約束をしたの?」
「だから、何もかも独り占めしようとするなって言ってるんだ。人としてどうなんだよ、おまえ」
扉を叩く音がさらに激しくなり、外から男の怒鳴り声が聞こえた。
「拓斗君、話が違うじゃないか! 中にはまだ食べ物が山ほどあるんだろう。こっちは昨日から何も食べていないんだ、早く開けてくれ!」
村田の声だった。以前、恋がマンションの隣室に住んでいた頃、廊下で顔を合わせるたびに愛想よく話しかけてきた中年の男である。妻が作りすぎたからと煮物を持ってきたり、宅配便を預かってくれたりしたこともあり、恋は親切な隣人だと信じていた。
「お願い、開けないで。今、あの扉を開けたら、もう誰にも止められない」
恋は床に手をつき、震える脚で立ち上がろうとした。しかし、拓斗に腹を蹴られた痛みと寒さで力が入らず、膝を持ち上げることさえできなかった。
「だったら、最初から素直に分けてやればよかっただろう。おまえが嫌な顔をするから、みんな腹を立ててるんだよ。俺は話をつけてくるだけだ」
「待って、拓斗。今までのことは何も責めないから、せめて扉だけは開けないで。あなたに渡した食料だけでも、一人ならしばらく生きられるでしょう。ここから持っていってもいいから、あの人たちは中に入れないで」
「そうやって、俺に全部押しつけるんだよな。自分は安全なところに隠れて、俺に悪者になれって言うのか」
恋の懇願を聞き終える前に、拓斗は扉の脇へ移動し、内側から閂を外した。
次の瞬間、外から押し寄せた力に耐えきれず、重い扉が勢いよく開いた。白い吹雪とともに、厚着をした何人もの人間が雪崩れ込んでくる。村田夫婦だけではなかった。マンションで見かけたことのある住人や、その親族らしき男まで混じっていた。
侵入者たちは床に倒れている恋を一瞥しただけで、真っ先に部屋の奥へ走った。棚から缶詰を掻き集め、箱入りの水を奪い合い、燃料缶や薬、毛布まで手当たり次第に抱えていく。
「それは私のよ、返して! 全部持っていかれたら、私はどうやって生きればいいの!」
恋が叫んでも、誰一人として手を止めなかった。
「何があなたの物よ。こんなに隠し持っておいて、私たちには何もないって嘘をついていたじゃない。外では子供までお腹を空かせて泣いているのに、若い女が一人でこれだけ抱え込むなんて、恥ずかしいと思わないの?」
村田の妻は責めるように言いながら、医薬品を詰めた箱を自分の鞄へ押し込んだ。その薬は、恋が両親の遺産を取り崩し、何軒もの店を回って集めた物だった。これまで村田夫婦が分けてほしいと頼みに来たことはない。備蓄があると知った途端、初めから自分たちにも権利があったかのように振る舞っているだけだった。
「嘘なんてついていないでしょう。あなたたちは一度だって私に尋ねなかった。それに、食べ物が必要だったなら、どうして奪う前に頼まなかったの。私が死んでも構わないと、本当にそう思っているの?」
「大げさなことを言うなよ。少しくらい減ったところで、あんたはすぐには死なないだろう。若いんだから、俺たちより寒さにも強いはずだ」
村田は目を合わせようともせず、最後に残っていた固形燃料の箱を引き寄せた。隣では別の男が肉の缶詰を巡って拓斗と怒鳴り合い、奪い取られそうになった拓斗が相手を殴りつけていた。
助け合うために来たはずの人間たちは、すでに互いを押し退け、少しでも多く持ち帰ろうと争っていた。床に缶詰が転がれば何人もの手が伸び、水のボトルを抱えた女が転べば、起こすどころか、その腕から袋を引き剥がそうとする者までいた。
恋は、ようやく理解した。
この人たちは空腹だから理性を失ったのではない。世界が正常だった頃は罰や世間体を恐れて隠していたものを、もう隠す必要がなくなっただけなのだ。
「なあ、その女が着ている服も使えるんじゃないか」
誰かが言った。
恋は反射的に胸元を押さえた。最初に拓斗へ厚手の上着を奪われたため、残っているのは薄手のダウンとセーターだけだった。それすら持っていかれれば、暖房のない小屋では一時間も耐えられない。
「これは駄目……お願いだから、これだけは残して。食べ物も水も、もう好きにすればいい。でも服まで取られたら、本当に死んでしまうの」
「こっちだって死にそうなんだよ。おまえだけが特別だと思うな」
腕を掴まれ、恋は必死に抵抗した。しかし、凍傷になりかけた指では相手の手を振り払えず、背後から別の誰かに肩を押さえつけられた。薄手のダウンが乱暴に脱がされ、セーターまで引き上げられそうになったところで、恋は喉が裂けるほど叫んだ。
「拓斗、見ていないで止めて! あなたを中に入れたのは私でしょう。あなたが凍えないように服を渡して、食事まで分けたでしょう。愛してくれたことが一度でもあったなら、お願いだから助けて!」
拓斗は少し離れた場所で、缶詰と薬を詰め込んだリュックを背負っていた。恋と目が合うと、ほんの一瞬だけ居心地が悪そうな顔をしたが、やがて小さく息を吐いた。
「そんなことを言われても、俺にどうしろっていうんだよ。ここで俺が村田さんたちに逆らったら、今度は俺が何ももらえなくなるだろう。それに、おまえは俺をずっと見下していた。仕事が続かないのも、金がないのも、全部俺が悪いみたいな顔をしてさ。最後くらい、自分がどれだけ人を傷つけてきたか考えたほうがいいんじゃないか」
恋は何も言えなかった。目の前にいる男が、かつて自分の手を握り、「君だけは俺を見捨てないでくれ」と泣いた男と同じ人間だとは、どうしても信じられなかった。
最後の防寒着を奪った人々は、物資を抱えて次々と外へ出ていった。誰も恋を助け起こさず、誰も振り返ろうとはしなかった。村田の妻だけが一度足を止めたものの、その視線は恋ではなく、部屋に取り残した物がないかを確かめるように動いていた。
「拓斗……」
恋は、まだ残っている男の名を呼んだ。指先の感覚はすでになく、声を出すたびに胸の奥が軋んだ。
「せめて扉を閉めて。お願い、それくらいならできるでしょう」
拓斗は開け放たれた扉と恋を見比べたあと、顔をしかめた。
「閉めたら、あとから来る人が入れないだろう。俺が閉じ込めたと思われるのも嫌だし、おまえが自分で閉めればいいじゃないか」
「立てないの。さっき、あなたが蹴ったから……」
「俺だけのせいにするなよ。そもそも、おまえが素直に物資を渡していれば、こんなことにはならなかったんだ。俺は話し合おうとしたのに、意地を張ったのはおまえだろう」
拓斗は吐き捨てるように言い、吹雪の向こうへ消えた。
玄関の扉は開いたまま残され、荒れ狂う雪が室内へ吹き込んできた。棚にも床にも、食べられる物は何一つ残っていない。暖房も毛布も防寒着も、すべて奪われていた。
恋は腕だけを使い、少しずつ扉へ近づこうとした。床に爪を立てても、凍りついた指は体を引き寄せる力を失っており、ほんの数十センチ進むだけで息が切れた。あと少しで手が届くというところで、強い風が扉をさらに外側へ押し開いた。
どうして、あのとき扉を開けてしまったのだろう。
拓斗がどれほど惨めな声で泣いても、見捨てればよかった。優しくすることが正しいと信じ、自分さえ我慢すればいつか相手も分かってくれるなどと、愚かな期待を抱かなければよかった。
体から痛みが消えていった。寒さに慣れたのではない。このまま死ぬのだと、恋にも分かった。
視界の端が暗くなり、開け放たれた扉も、吹き込む雪も、次第に輪郭を失っていく。死への恐怖よりも強く胸を満たしたのは、拓斗たちへの憎しみと、最後まで誰かを信じようとした自分への怒りだった。
もし、もう一度だけやり直せるなら、今度は絶対に扉を開けない。
泣かれても、謝られても、昔の情を持ち出されても、二度と心を動かさない。奪おうとする者には何一つ与えず、助けを求める声が枯れていくまで、安全な場所から見届けてやる。
拓斗も、村田夫婦も、自分を踏みにじった人間は一人残らず、この寒さの中で同じ苦しみを味わえばいい。
その憎悪だけを最後の熱として抱きしめながら、白川恋は静かに息絶えた。
次の瞬間、恋は大きく息を吸い込み、ベッドの上で跳ね起きた。
「……っ!」
肺の奥まで一気に空気が入り込み、胸が激しく上下する。寒くない。目の前を白く染めていた吹雪も、肌を刺していた冷気も消え、代わりに柔らかな朝の日差しがカーテンの隙間から差し込んでいた。
暖房の運転音が低く響き、室内には洗いたてのシーツと、昨夜使った香水の残り香が漂っている。見慣れた寝室、見慣れたベッド、見慣れた天井だった。
恋は震える手で自分の頬に触れた。殴られた腫れも、切れた唇もない。防寒着を奪われたはずの体には薄い寝間着があり、その下の肌にも傷一つ残っていなかった。
「ここは……私の部屋?」
声が出た。掠れてはいたが、凍りつく直前の弱々しい声ではない。
ベッドから降りようとした途端、脚に力が入らず、恋は床へ崩れ落ちた。足の裏に伝わる絨毯の柔らかさと温かさに、涙が込み上げる。生きている。自分の体に血が流れ、指も足も自由に動く。
しばらく呼吸を整えてから、恋は這うように机へ近づいた。卓上カレンダーに記された日付を見た瞬間、心臓が止まりかけた。
氷河末世が始まる、ちょうど三十日前だった。
「戻った……? 私、本当に戻ってきたの?」
口にした言葉が部屋の中へ落ちても、答える者はいない。夢にしては、前世の痛みも憎しみも鮮明すぎた。拓斗に蹴られた腹の鈍痛も、最後の服を剥ぎ取られたときの絶望も、今なお体に刻まれているかのようだった。
そのとき、右手の甲に焼けた鉄を押し当てられたような痛みが走った。
「痛っ……!」
恋は思わず右手首を掴んだ。皮膚の下を銀色の光が駆け巡り、細い線が幾重にも絡み合いながら、手のひらから手首へ複雑な紋様を描き出していく。それは前世にはなかったもので、雪の結晶にも、見たことのない文字にも見えた。
銀色の紋様は数秒間強く輝いたあと、皮膚に溶け込むように薄くなった。しかし、完全に消えたわけではない。光の角度を変えると、手のひらの奥に広大な暗闇が隠されているような、不思議な感覚があった。
恋が右手を見つめていると、ベッドの上に置かれたスマートフォンが突然震えた。
明るくなった画面に、登録された名前が表示される。
水城拓斗。
たった四文字を目にしただけで、恋の呼吸が止まった。凍りついた小屋で自分を見捨てた男の顔が、鮮明に蘇る。
静まり返った寝室で、執拗な電話のベルだけが、何度も、何度も、狂ったように鳴り響いていた。
第56話 十二万リットルの人質御厨の放送が終わっても、食堂に集まった者たちはすぐには口を開かなかった。壁際の石油ストーブが低く燃え、天井付近を通る温水管がときおり金属の収縮音を立てている。昨日までなら聞き流していたはずの小さな音が、今夜は燃料の残量を数える時計の針に思えた。橋本は放送の途中から書き始めていた数字を、白板の中央にもう一度大きく記した。百二十万ではない。十二万リットル。それでも、暖房用のポリタンクを頭に思い浮かべた者にとっては、現実味のない量だった。「念のために言っておきますが、これは灯油のポリタンクを六千個ほど並べた量です。重量だけで百トン近い。御厨が明日の夕方までに寄越せと言っているのは、倉庫の隅に置いてある予備を分けてくれという話ではありません」橋本は白板の数字を囲み、手袋を外さないままマーカーを置いた。物流会社にいた頃なら、これだけの燃料を動かすにはタンクローリーの確保から運行計画、受け入れ先の設備確認まで、複数の部署が何日もかけて調整したはずだった。ところが御厨は、そのすべてを恋の右手ひとつで飛び越えようとしている。「北辰の六百二十七人を移すために、本当にこれだけ必要なのか」真壁は折れた左手の人差し指を固定したまま、右手で資料をめくっていた。傷口の腫れが残る顔で細かい数字を追う姿は痛々しかったが、休めと言われて素直に寝ていられる男でもない。「向こうにいた間、車両置き場は何度か見ました。大型バス、除雪車、資材運搬車、装甲を追加した警備車両、それに暖房用の燃料槽がある。全住民を一度に運べる台数ではないから、往復を前提にしていたはずです。ただし、十二万リットル全部が住民輸送に必要かと聞かれれば、俺は違うと思う。移転後の拠点を維持する分と、警備車両を動かす分まで含んでいるでしょう」「だったら渡すべきじゃない」誰かが低い声で言うと、それまで黙っていた住民たちの間から、押し殺していた言葉が次々にこぼれた。「燃料を渡して、その車でここを襲われたらどうするんだ」「でも、あそこには子供だっているんでしょう。昨日ここを出た人たちもいる。自分で選んで出ていったんだから知ら
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