LINEメッセージ

段ボール箱を物置に押し込むと、明穂は冷や汗で湿った手を洗面台で洗った。冷たい水が指先に触れるたび、猫のぬいぐるみの赤い糸が脳裏にちらつき、胸のざわめきが収まらなかった。階段を上る足音が、静寂の中でやけに大きく響いた。見遣ると、寝室の扉の隙間から白い明かりが漏れていた。それは不規則に点滅し、まるで誰かが急いでスマートフォンを操作しているかのようだった。

（LINEメッセージ、よくそんなに話すことがあるわね）

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Comments (1)

千恵

同じ心境が何度も出てこない？？ いっその事、届いた箱見せちゃえば？ 反応が見たい 携帯の着信や会話を録音残せないもん？

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