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296話

Penulis: 籘裏美馬
last update Tanggal publikasi: 2026-03-14 19:09:46

「茉莉花さん?」

「苓さん。すみません、起こしてしまいましたか?」

私は、慌てて振り向くと苓さんに駆け寄ろうとした。

だけど、私はさっきの悪夢で汗をかいていた事を思い出して苓さんの近くまでは行かず、立ち止まる。

私が苓さんから距離を取って立ち止まった事で、苓さんは不思議そうな顔をして、こちらに近付いてこようとした。

「ちょ、ちょっと待ってください苓さん。これ以上近付かないでください……!」

「──えっ」

私の言葉に、苓さんの顔がさっと青くなる。

傷付いたような表情を浮かべた苓さんに、私は慌てて理由を話した。

「ち、違うんです……!実は悪夢を見て……凄く汗を……。その……汗臭いかもしれないので、苓さんには近付かなくて欲しくて……」

「あ、ああ……そう言う……」

私の説明を聞いた苓さんは納得したように頷き、すぐに安堵の表情を浮かべた。

けど、苓さんは近付かないでと言った私の言葉を無視して足を動かし、私に近付いて来た。

「れ、苓さ──」

「俺は茉莉花さんが汗臭いなんて感じないですけど、茉莉花さんは嫌なんですよね?シャワーを浴びたら喉が渇くでしょう?飲み物を用意
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