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297話

Author: 籘裏美馬
last update Petsa ng paglalathala: 2026-03-14 19:09:49
苓さんが用意してくれたホットミルクを全部飲み終わり、体がぽかぽかしてくると眠気も再びぶり返してくる。

「茉莉花さん、部屋に戻りましょうか」

「分かり、ました……」

どうしよう。

凄く眠気が襲ってきている。

苓さんの低くて優しい声も。

私の手を引いてくれる苓さんの温かい手のひらの体温も。

全部が私に安心感を与えてくれて。

廊下を歩き、苓さんのゲストルームに到着すると、ドアを開けた苓さんがそのまま私を抱き上げてベッドに下ろしてくれた。

「茉莉花さんの体、眠くて温かくなってます。疲れたでしょう?寝ちゃいましょう」

「──ん」

苓さんの声が直接頭に響くように心地良い。

私は小さく声を漏らし、頷く。

すると苓さんもベッドに入ったのだろう。

ぎしり、とベッドが軋む音がして温かくて力強い腕に抱きしめられた。

隙間なくすっぽりと私の体が包まれて、酷く安心する。

私はそのまま目を閉じ、苓さんの胸元に擦り寄った。

翌朝。

すっきりとした状態で私は目を覚ます。

すると、目の前に端正な苓さんの顔があってびっくりしたけど昨夜──
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