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203.幸せな夏の想い出⑨

Autor: Aica
last update Data de publicação: 2026-02-12 23:13:19

満足げにあたしが答えると。

「それよりさっきの友達は?」

「え? あぁ、皆、花火よく観れる場所に移動したんでそっちに先行ってもらいました」

「なんでお前は行かなかった?」

「あぁ、ちょっと鼻緒んとこ擦れて痛かったんで」

最初はそれだけじゃなくて、社長のこと勘違いしてちょっと気持ちが落ちかけてたから疲れた感もあって休んでたけど。

社長が来てくれて、すっかり元気になってた。

やっぱ社長が原因だったか。

社長がこうやって全部不安取り除いてくれるどころか、もっと幸せにしてくれたから、全然そんなのきれいさっぱりなくなってた。

でも、鼻緒痛いのは、さすがにまだ良くならないから、とりあえずホントの理由言わずに、こっち側の理由だけ。

「あぁ~。赤くなってんのか」

「はい。なんかちょっと合わなかったみたいで」

「そっちにお前は合流しなくていいの?」

「あぁ、大丈夫そうなら合流しようかなと思ってたんですけど、人多くなってきて合流出来るかわかんなくなってきたんで、ここで見れたら見ようかなって思ってます」

「なら。一緒に来るか?」

「え?」

「友達が大丈夫なら、花火見れる場所取ってもらってるからお前も来れば
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  • おいしい契約恋愛   298.社長の過去と真実①

    それから数日後の週末の金曜日。慧さんの出張の帰りを待つ中、前から予定が決まっていた琉偉が所属しているEveRのライブに参戦。慧さんに会えない寂しさの中、このタイミングでの琉偉たちのライブで楽しめる時間は正直すごく有難くて。何もなく一人で家で過ごしていると、やっぱり慧さんがそこにいないことを常に実感してしまう。その度、慧さんが恋しくなるけど、仕事の邪魔もしたくなくて、やっぱり少し我慢してる自分もいた。元々しょっちゅう連絡し合う関係じゃないだけに、こういう時遠慮してしまう寂しさに少しだけ後悔。だから、今はライブや終わってからみんなでご飯食べながら盛り上がれる時間とか、久々に時間を気にせず楽しんだ。気付けば時間は終電ギリギリまで盛り上がって。さすがに慧さんと付き合い始めてからは、ここまで遅くなったことはなかったかも。どれだけ打ち上げで盛り上がっても、どこかで慧さんが気になって切り上げるようになってたもんな。そういえば、前にも出張の時、確かこんな日あったっけ。あの時は、気まずいまま慧さんが出張に行っちゃって、帰ってくるのが少し怖かったんだよな。まだ付き合う前で慧さんの気持ちがわからなくて、だけどあたしはもう慧さんのこと好きになってて、そのまま同居解消されたらどうしようって不安で……。まさかそこから慧さんにこんなに好きになってもらえて、今こんな風にいれるなんてあの頃のあたしから思えば夢みたいだな。あの頃のあたしはなんか必死で全力だった感があるけど、今はなんか不思議と心に余裕を持ててる自分がいる。この出張で、一人で慧さんを待っていたからこそ生まれた感情だったり強さだったり。不安で寂しかったのも確かだけど、でもその分、慧さんの大切さや慧さんへの想いをまた強く感じることが出来た。だから、あたしにとっては少し自分自身、成長出来た意味ある時間だったように思える。あ~慧さんまだ出張から帰ってこないのに、こんな風に考えてたらまたもっと会いたくなってきちゃったよ~。会いたすぎて、家帰ったらまた前みたいに慧さんいたりしないかな、なんて都合のいいことを考えてしまうほどに。でも今は前と違って付き合ってるから、帰ってくる時ちゃんと連絡くれるだろうし、さすがに今回もなんて都合良すぎか。と、都合のいい期待をしているだけでも、なんだか今はそれだけでも幸せな気持ち

  • おいしい契約恋愛   297.彼のために出来ること⑧

    「でも、本村さんや藤代さんのことは、きっと慧さんは信頼されてますよね?」「あぁ。そこは唯一ね。オレらは付き合い長いし、あいつの全部わかってるから」「ですよね」「だけど、オレら以外は、基本心開こうとしなかったやつだから。でも、君は出会った時から、他の人とは全然違ったから」「最初にってことですか?」「そう。君は自然と慧の中にスッと入ってきてくれたからね。そういうことも感じる暇なく、気になる存在だったんじゃないかな」「だったら嬉しいです……」だとすれば、あたしもあたしのままでよかったんだと思える。出会い方は、ちょっと変わった出会い方や始まり方だったけど、でもだからこそ慧さんと今あたしはこうやって一緒にいれるのかもしれない。「だから。いつか。きっとあいつからそういう自分の弱いところも君に見せる日が来ると思うから、その時まで待っててやってくれないかな?」「はい」「で。その時が来たら、君のペースでいいから、ちゃんと慧と向き合って、あいつと向き合ってやってほしい」「わかりました」多分、その時が来たら、あたしは今のままで慧さんと向き合うだけだ。取り繕った言葉や表情とか行動とか、そういうのはきっと必要ないから。自然な今の自分で、その時の慧さんを受け止めたいって、そう思う。「まぁ、オレ的にはその記事で、今更慧が瑞希とのこと言われるのはちょっと癪なんだけどね」「あっ、そうですよね」「っていうかオレも瑞希を傷つけるやつは誰であっても絶対許さないから」本村さんは、隣に瑞希さんがいるにも関わらず、堂々と男らしくそう宣言する。「柾弥……」そして隣でそんな本村さんの言葉に感動して嬉しそうにしている藤代さん。「まぁ、その辺りも含めて、このまにしておくつもりはないから。瑞希も安心してたらいいよ。ちゃんとオレが守ってやるから」隣の藤代さんに優しく微笑みながら、男らしいそんな胸ときめく言葉をかける本村さん。本村さんホントに藤代さんが好きなんだなぁ~。思わず今の告白聞いて、胸がキュンとしちゃったよ。「ありがとう。柾弥……」そして安心したかのような微笑みで本村さんに返す藤代さんを見て、やっぱり藤代さんも少なからず不安はあったんだろうなと感じる。きっと今の藤代さんを見れば、本村さんを好きなのはどう見たって間違いないし、そんな人がいるのに違う人と熱愛してい

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  • おいしい契約恋愛   295.彼のために出来ること⑥

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  • おいしい契約恋愛   294.彼のために出来ること⑤

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  • おいしい契約恋愛   293.彼のために出来ること④

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  • おいしい契約恋愛   68.恋に気づいた日①

    「はよ」「おはようございます。あっ、朝食もう出来てます」朝、会社へ行く準備をし終わった社長に。朝食が出来ていることを伝える。「あぁ、サンキュ。おっ、今日は和食なんだ」「はい。毎日のことなんで、いろんなパターン作って飽きないようにと思いまして」「毎日いろいろ工夫してくれてるから別に全然飽きてないよ」「よかったです」「でもちょうど今日しっかり朝食べれてよかったかも」「今日なんかあるんですか?」「あぁ、今日はずっと一日外回りが多くて、昼もまともに食べれないかも」「えっ、そんなに忙しいんですか!?」「あぁ。いろいろ打合せも重なってて、その上、今日夜に大きいパーティー呼ばれててさ

    last updateÚltima atualização : 2026-03-22
  • おいしい契約恋愛   71.恋に気づいた日④

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    last updateÚltima atualização : 2026-03-22
  • おいしい契約恋愛   73.恋に気づいた日⑥

    「ビックリしたでしょ。こいつのこんな姿」「あっ。はい。まだここまでの姿は見たことなかったんで」「あっ、君も座ったら?」「あっ、はい。失礼します」そして自分も空いてるソファーへと座る。「社長。いつもこんな感じなんですか?」「まぁかなり飲み過ぎた時はね。でも、ここまでなる時は大抵オレがいるとわかってる時にしかならないけどね。一人だと絶対警戒してるから自分で抑えるんだけどさ。オレがいるとこうやっていつも最後に回収するってわかってるから、安心して飲んじゃうこと多いんだよね」「なるほど……」「あっ、じゃあ今日は本村さんも一緒だったんですね」「うん。そうだよ」「よかった……」あの九

    last updateÚltima atualização : 2026-03-22
  • おいしい契約恋愛   72.恋に気づいた日⑤

    そんなモヤモヤを結局夜まで引きずっている自分……。デッキ繋いでルイルイのライブ鑑賞会をするはずが、前回に続きまたもや集中できず。せっかく社長がいない間に、このデカいテレビでライブ会場ばりに一人盛り上がって楽しもうと思ってたのに。なんか社長が気になってそういう気分になれないんだよな~。なんか最近推し活にもちょいちょい社長ごとが影響してきてるような気がする……。だけど、とりあえず社長に言われた通り、お風呂には先に入って、いつでも部屋に戻れる準備までにはした。待ってなくてもいいとは言われたけど、やっぱり気になって社長が帰ってくるまでは部屋戻れないな……。てか、もうすぐ0時回るよね。

    last updateÚltima atualização : 2026-03-22
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