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29.社長と初めての朝②

Author: Aica
last update publish date: 2025-08-23 21:51:23

「てか、これからその姉ちゃん彼氏と一緒に二人でやってくんだろ? そんなんで大丈夫なの?」

「あぁ~それなら彼氏さんがあたしと同じような人みたいなんで大丈夫かと。まぁお姉ちゃん、なんかそういう人見つけるの上手いというか、そういうのに育てるのが上手いというか、そういう能力あるんですよね」

「なんだそれ(笑)」

「ホントあたしからしたらなんだそれですよ。だから、あたしも離れられてちょうどよかったです。最近はあたし家政婦的にこき使われてましたから」

「そうなんだ。なら、ここにいる時はそんなんしなくていいぞ」

「あっ、それは大丈夫です! 逆にそういうのさせてもらえないですか!?」

「はっ? どういうこと?」

「こんないいとこに少しの間とはいえお世話になる訳ですし、何もないのにそういうのちょっとどうかなぁって思ってて。でも、もし料理とか、それこそ掃除とかそういうのやっても問題なければ、そういうのさせてもらえたら嬉しいなって」

「いや、そんな家政婦みたいなこと、ここでもしなくても」

「なんか結局あたしそういうのしないと落ち着かないんですよね。ずっと動いてたい人というか、なんかおとなしく出来ない人な
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    「なら、もしかしたら君は慧の力になれるかもしれないね」「あたしが慧さんの力になれることなんてあるんでしょうか……?」「うん。ただ、この先、慧のどんなことを知っても幻滅せず、あいつ自身を信じて見てやってほしいってことはお願いしたいかな」「はい。約束します」「でも、無理なら君が無理することないからね。だけど、君なら慧を救ってやれるんじゃないかって、オレは思ってる」「あたしが慧さんを……?」「多分。まだあいつ、自分の一番弱いところ、君にはまだ見せてないんじゃない?」「はい……。慧さんは、そういうところ、まだ見せてくれないです……」やっぱりそうなんだ。やっぱりそういう部分を抱えているんだ。「あたしはまだそこまで信頼されてないってことでしょうか……」多分、その弱いところを、本村さんも藤代さんも知っている。だけど、あたしはまだ教えてくれないし、見せてもくれていない。それは、そういうことなのだろうか……。「いや。多分、あいつは、怖いんだと思う」「怖い……?」「そう。君に知られて、君がそんな慧を知って離れていくのが怖いんだよ」「そんな……! あたしはそんなことで離れなんてしないです!」何を抱えてるのかはわからないけど、あたしはどんなことを知っても離れない自信がある。「うん。そうは思ってても、多分今の君との時間が幸せで、君を好きだからこそ手放したくなくて、出来るだけ君が好きでいてくれる自分であり続けたいんだと思う」「あたしの好きな慧さん……ですか?」「そう。多分、君が憧れてる神城慧でい続けたいんだよ。社長で大人で尊敬出来る男として。そして、カッコいい頼りがいある君を守れる存在としていれることを、きっとあいつ自身も望んでいるだろうから」「確かに……。あたしはそういう慧さんに憧れて好きだというのもありますけど。だけど、それだけで、カッコいい部分だけで、慧さんを好きなわけじゃないです。あたしは弱いカッコ悪い慧さんの姿も知りたいです。支えたいです」「そっか……。うん。ありがとう。君なら、きっとそう思ってくれるんじゃないかとは思ってた」「えっ……?」「慧が君を本気で好きになった時点で、君はきっと慧のそういう存在になってくれるような気がしてたから」「本村さん……」「君以外は、慧の上辺しか見てこなかったからね。だから、そうじゃない慧を知ると裏

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  • おいしい契約恋愛   42.動き始めた二人の関係②

    「心して彼女役務めさせていただきます」そして、その気持ちを忘れないように、しっかり声に出して自分に言い聞かせる。「何、どした、いきなり」「いや。大事な仕事先の方なら失礼にならないようにしないとなと思って」「あぁ~。うん。そこがな、難しいとこなんだけど。この前お願いした相手は別にあれ以上仕事に影響なかったからあれでよかったんだけどさ。今回はこれからもまだ仕事で付き合っていく人だから、そこはまぁあんま揉めないように上手くやってほしいっていうのはある」「ですよね。なんか簡単そうに思えてちょっと責任重大ですよね」「まぁ普通の状況の彼女役とかじゃないからな。結局オレは仕事にも関わってること

    last updateLast Updated : 2026-03-19
  • おいしい契約恋愛   32.社長と初めての朝⑤

    「あっ、オレ今日取引先と打合せあるから遅くなりそうなんだよね」「そうなんですね。あっ、あたしも今日は同僚の親友とご飯食べる約束してるんで」「そっか」「なら、どうしましょう。何時くらいに帰ってきたらいいですか? 時間伝えてもらえればその時間くらいに家帰ってきます」「あ~。だよな。ちょっと待って」そう言って立ち上がって社長は何かを取りに行く。「ん。これ」「え?」「合鍵。先にこれで家入ってくれてていいから」「え!? 合鍵!? いや、ダメですダメです! そんな大切なモノ!」「ハハ。ただの合鍵だろ」「いや、合鍵ですよ? そんなのあたしがお預かり出来ません」「ならお前、オレが遅い

    last updateLast Updated : 2026-03-19
  • おいしい契約恋愛   34.社長と初めての朝⑦

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  • おいしい契約恋愛   33.社長と初めての朝⑥

    「あとこれ。登録しといて」「ん!?」「オレの連絡先」「えっ!!??」目の前に出されてるこの携帯の画面は社長の連絡先!「いや、一緒に住むのに連絡先交換しとかなきゃ困んだろ」「あっ、そっか……。てか、いいんですか? そんなのあたし聞いちゃって」「いいから教えてる。ほら早く。登録しろって」「あっ、わかりました」社長は連絡先までも抵抗なくあたしに教えてくれる。この人ガード固いのか固くないのか全然わかんない。 っていうか自分が少しでも信頼出来ると思った人にはこうやって心開いてくれるってことかな。 あたしは急なそのやり取りに戸惑いながらも少し嬉しくなる。そして、社長の連絡先を登

    last updateLast Updated : 2026-03-19
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