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第419話

作者: ルーシー
声のするほうを見ると、愛莉が石の上に立ち、真言の頭を指さしながら、聞くに堪えない言葉を浴びせていた。

玲奈は、反射的にそちらへ歩き出す。

歩きながら、指を強く握りしめた。

音もなく、胸の奥で怒りが渦を巻く。

だが、愛莉まであと二、三メートルというところで――

どこからともなく、陽葵が飛び出してきた。

彼女は一言も発せず、石の上に立っていた愛莉に体当たりし、地面へ倒した。

それだけでは終わらない。

愛莉が状況を理解する前に、陽葵は彼女に跨がり、容赦なく顔や身体を殴りつけた。

愛莉は、いわゆるお嬢様だ。

喧嘩などしたこともなく、陽葵の前ではあっという間に劣勢に立たされた。

子ども同士の乱闘は、かなりの騒ぎだった。

拓海との関係を修復しようとしていた沙羅でさえ、思わず眉をひそめる。

沙羅は殴られている愛莉のほうへ向かいながら、声を張り上げた。

「陽葵ちゃん、何をしているの!

智也が知ったら、ただで済むと思ってるの?」

その言葉は、明らかに玲奈に向けたものだった。

智也の名を出し、玲奈に止めさせようとしたのだ。

だが、玲奈は一歩も動かなかった。

ただ冷やや
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