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第225話

Author: ルーシー
電話を切ったあと、玲奈はベッドの縁に座り込み、しばらく呆然としていた。

愛莉の言葉にも、もう胸は大きく揺れなかった。

――どうせ彼女はもう、沙羅を母親だと思いたがっている。

理由などどうでもよかった。

思考を打ち切り、玲奈は部屋の片づけを始めた。

薔薇の花びらも贈り物もすべて箱に収め、ようやく洗面を済ませて眠りについた。

翌朝早く、身支度を整えた玲奈は再び家を後にした。

目的はひとつ――智也に会って、直接離婚の話をすること。

彼女は真っすぐに彼の会社へ向かった。

ビルの前に着くと、すぐに智也へ電話を掛ける。

だが応答はなく、代わりにメッセージが届いた。

【外で会議中だ。

あとで話そう】

玲奈は即座に返信した。

【じゃあ、会社で待ってるわ】

それ以降、彼からの返事はなかった。

玲奈は一階ロビーの椅子に腰を下ろし、静かに待つことにした。

三十分ほどが過ぎたころ、フロントの女性が突然ぱっと顔を輝かせ、満面の笑みで立ち上がった。

「深津さま!

いらっしゃいませ!」

その笑顔は媚びるように甘く、目尻まで下げられていた。

玲奈がそちらを見やると、沙羅が入っ
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