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第47話

last update publish date: 2026-10-20 08:49:25

木曜の夜。

残業を終えて帰宅したソハは、なかなか寝つけずにいた。

シャワーを浴びてベッドに入ったのは、十二時を少し過ぎた頃だった。

体は疲れていた。

肩は凝っていたし、目もひりひりした。

明日の朝は六時に起きなければならない。

なのに妙に、頭だけは冴えていた。

ソハはYouTubeで雨音の動画を探して再生した。

黒い画面に、

『10 HOURS RAIN SOUNDS FOR SLEEP』

というタイトルが浮かんでいる。

スマートフォンを伏せてサイドテーブルに置き、明かりを消した。

サアア――

一定の雨音が、暗い部屋を満たした。

最初は悪くない気がした。

ソハは布団を顎の下まで引き上げ、目を閉じた。

十分。

二十分。

また目を開けた。

天井がぼんやり見えた。

冷たい枕に頬をつけ、もう一度目を閉じる。

それでも眠れなかった。

「ああ、もう」

結局ソハは、またスマートフォンを手に取った。

十一時四十七分。

明日の出勤まであと何時間あるのか計算して、余計に憂鬱になった。

退屈だった。

いや。

疲れ切っていた、というほうが正しいのかもしれない。

朝起きて出勤して。

会議をして。

ご飯を食べて
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