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第18話

Author: ひと粒の麦
琴葉の金切り声で、律哉はさらに頭が痛くなった。

こめかみを指で押さえ、嗄れた声で問いただす。「一体どういうことだ?」

「私にも分からない……」琴葉は泣き崩れた。「資金繰りがショートして、プロジェクトも完全にストップしちゃった。その上、賠償金まで払えって言われてるの!

先輩、資産の凍結を解除するために、どうしてもまとまったお金が必要なの。じゃないと私、完全に終わっちゃう。刑務所行きだよ!先輩、なんとかしてくれない?」

彼女の泣き声を聞いていると、律哉の胸の奥から深い疲労感と嫌悪感がどっと湧き上がってきた。

「琴葉、俺にはもう金がない。手持ちの金は全部お前に渡した。家も車も抵当に入れたんだ。もう一銭も残っていない」

一花に返すための金すら、恥を忍んで友人に頭を下げて借りて回らなければならない有様だ。どこにこれ以上、出す金があるというのか。

琴葉の泣き声がピタリと止まった。聞き間違えたかのように、信じられないといった目で彼を見つめる。

だがすぐに、何かを思いついたように顔を上げた。「先輩、院長じゃない!病院には絶対に予備の資金があるよね?それに研究費だってあるし。先輩ならなん
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