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第223話

Penulis: ラクオン
このプロジェクトを成功すれば、篤子が竜也と再び交渉できるほどの切り札を手に入れることさえできる。

だから、篤子は覚悟を決め、彼女の提案を受け入れた。

桃子は微笑み、きっとうまくいくと確信して言った。

「ご安心ください。梨花が開発に成功しさえすれば、もう逃げ場はありませんわ」

このことを考えると、彼女は夜、夢の中でも笑うほどだった。

自分が、がん治療薬の開発者の一員となれるかもしれない。

そうなれば、今後どんな生活が待っているのか、想像もつかない。

おそらく、自分が一真と結婚したいと言い出しても、美咲は二つ返事で承諾するだろう。

ただ、願わくば……

梨花が、期待を裏切らないことだ。

桃子は美咲としばらく話した後、啓介を連れて二階へ遊びに行った。

ふと何かを思い出し、彼女はバルコニーに出ると、ある番号に電話をかけた。

「黒川お祖母様。たった今、耳寄りな情報を知ったものですから、お知らせすべきかと思いまして」

「何?」 篤子の声は険しかった。

桃子は冷たい表情を浮かべていたが、その声は笑みを帯びていた。

「梨花が、一真と離婚いたしましたよ」

篤子は少し驚いた。
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