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20食目・商店街へ行こう!

Penulis: 柊雪鐘
last update Terakhir Diperbarui: 2025-12-07 08:00:40

「じゃあルシーちゃん、そろそろお買い物に行かない?」

「あ、行きます!」

 水を飲んで一息つくと、エリザさんに声をかけられて、昨日に引き続き再び外へと向かう。

 扉の先は昨日と変わらず見慣れない風景で、でも初めてだった昨日と比べて違和感らしいものは感じなかった。

 今日今から行くのは生活必需品を買うための買い物。

 昨日とはまた違う景色や人々を見るのだろうと思うと、自然とワクワクしてしまう。

「今日も馬車に乗るんですか?」

「ううん。ほら、昨日家を出たあと馬車に乗る前、一度大通りに出たでしょ?あそこへ行くのよ」

「なるほど!……――えっと、どう行くんでしたっけ?」

「昨日の今日で覚えてるとは思ってないわ。こういうのは何度でも通って覚えればいいの。こっちよ」

 エリザさんにまた案内をお願いして、家を出ていく。

 洋風で広い道が続く街並み。

 靴ごしに響く石畳の感触はこれまで過ごしてきたアスファルトとはまた違って凹凸を感じる。

 肌に触れる風はどこか優しく、ただ歩いているだけなのに、気持ちが跳ねるように自然と楽しくなっていく。

 家を出て右へ、3本目の十字路を左に曲がって昨日と同じ景色に出た。

 右は静かな住宅街なのに対して左に顔を向けると、その先の賑やかさが既に肌で感じられる。

 遠くの細かな音がやけに大きく聞こえた。

「昨日は向こう側に言ったけど、今日はこっちよ」

 道案内をするエリザさんが手を広げる先。

 そこには広々とした道の脇にいくつもの露店が立ち並び、その中心を沢山の人が行き来してる景色が広がっていた。

 お店は見た所洋服や鞄、帽子や靴などの小物や雑貨が並び、行き交う人はエリザさんのようにワンピースを着ている女性や、シャツにベストにパンツといった服装の男性、子連れ、多分この辺りに住んでいるのだろうと思われる人達で賑わっている。

 様子を見てると後ろから私たちを抜かして商店街に入っていく人の姿があった。

 見た所男性だけど、無骨なヘルメットに体を鎧のようなものでまとっている。

 冒険者だ。

「人の圧がすごい……」

「そうかも。昨日はちゃんと見せられなかったものね」

「あれ?でも、ほとんど町の人達ですか?いかにもって感じの冒険者少ないですね……」

 じっくり辺りを観察してみると半分はこの辺りに住んでるのか、町の住人といった装いだ。

 残りの半分近くはきちっとスーツや何かしらの制服を着ていて仕事をしている人、鎧をつけ、武器を下げている人はとても少ない。

「ああ、それはね、住宅街が近いこっち側は主に生活用品が売られているからね。この商店街は雑貨から中央に行くにつれて食材、中心部には料理が売られているわ。所謂いわゆる屋台ね。更に奥には回復薬を始めとしたお薬やその材料、そして一番奥には冒険者たちが扱う装備品が売られているのよ。もちろん王都内にもお店は構えているけど、こうして前にお店を出してる時もあるの」

「なるほど、売っている物を分けているから購入する人も偏るんですね」

「そういうことね。さて、今ルシーちゃんに必要なのはこの手前側のお店たちね。さあ、片っ端から回ってルシーちゃんのお好みを探すわよぉー」

「あっ、はい。よろしくお願いします……!」

 「行きましょ」と掛け声に合わせてエリザさんは人混みの中へ突っ込んでいく。

 私ははぐれないようエリザさんの背を追いかけて、人が沢山いる中に向かった。

 店は生活家具や服、靴、アクセサリーがお店ごとに並んでいる。

 それはまるで出店屋台という形で置かれたフリーマーケットのような感じ。

 床に置かれるようなものはないけど、お店によってはハンガー掛けのようなものが屋台の本体に取り付けられていたり、筒が並べられて傘が刺さっている。

 屋台はどれも車輪がついていて、どれも畳んで運べる仕様のようだ。

(この商店街、もしかしてどのお店も動くのかな……)

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