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9食目・スキル発現!私のスキルは?

ผู้เขียน: 柊雪鐘
last update วันที่เผยแพร่: 2025-11-26 08:00:42

 足元に広がった魔方陣は幾何学的な模様を描いて私の足元をゆっくりと回転する。

 不思議な線と淡い光は小さな不安と何が起こってどうなるのか分からない期待を強く煽っていく。

 線の外で、義政さんは声をかけてきた。

「私はあなた達転生者に力を与える権限を、王より承っています。さあ、深呼吸をして目を瞑り、自身の体の変化に集中してくださいね」

 それから義政さんの声は聞こえなくなった。

 口は動いているから何かしら喋っている筈なのに、まるで遮断されたように床に引かれていた線から強い光が湧き出して。

 結局私は言われるがままに目を瞑り、自分の体に集中した。

 何か変化は訪れるのだろうか。

 呼吸を深めにしてみたり、なんとなく体を左右に振ってみたり、考え事をしないようにひとまずうむむと唸ってみたり。

 それとも何もしないほうがいいのだろうか。

 何もしない?何もしないって……どうやるんだろう?

 ああ、だめだ、考えてる。

 考えないようにしてるけど、考えてしまってるのが自分でもわかる。

 一体どうしたらいいんだ、と途方に暮れそうになったところで、次第にぽわわわ、とよく分からない音が聞こえだす。

 それは幻聴かな?と感じていたものが疑惑になって、やっぱり聞こえる!と気付いた瞬間だった。

「――開花せよ!」

 ――パァン!!

 目を瞑ってから初めて聞こえた義政さんの叫ぶような声。

 びっくりした私は目を開いて、目の前の光景を眺めた。

 まるで周囲の光が収束したように私の体に集まって、天井に打ち上がって破裂したような。

 花火。

 そう、打ち上げ花火を真下から見上げたような感覚だった。

「わっ……」

 でも実際に見えたのは花火なんかじゃない。

 破裂した光は一瞬に消えたし、併せて足元の魔法陣も消えてなくなっていた。

 儀式が終わった……という事?

 私は一体何を得たのだろう。

「さて、どうでしょう?」

「どう……と言われましても」

「体に変化とか、感じます?」

「えっと……いいえ?」

 きょとん、とする私と義政さん。

 多分、お互いに同じようなことを感じているだろう。

 私は体に変化?スキルを会得したの?って感じだし、義政さんはスキル会得した?体の異常を感じます?っといったところか。

 正直、なんにも分からないです。

 義政さんは「ふむ」と唸りながら私のステータスを確認した。

「一応私の手元ではスキルの発現が確認されてます。スキル名は『ヘビースマイル』――初めて見る名前ですね」

「へ、ヘビー?重いの?笑顔が?」

「ためしに笑ってみます?」

 試しに笑えるかい!

 そんなツッコミが喉から出そうになりながら、できる限り自然を目指して笑顔を見せてみる。

 しかし義政さんの表情は重い。

「あまり分かりませんね……笑顔が強張ってるんじゃ?体に変化とか、あります?」

「全然分からないし言われたところで笑顔なんて難しいですよぉ……」

「まあ、それはそうですよね……。わかりました、ひとまず保留にします。スキルは無事発現されたので、一応これだけで資料として出しておきます」

「いいんですか?」

「よくあることですから。生活していて能力が判明した場合は直ちにこちらへご連絡ください」

「分かりました」

 結局保留、か。判断が早い。

 義政さんは「では次ですが」と次の言葉を口にした。

 まだやること、あるんだ……。

「なんですか?」

「就職斡旋です。働くもの食うべからず、フォス=カタリナに来たからにはこちらの人間として働いていただかねばいけませんからね」

「で、ですよね……でも私まだ学生だけど、働けるんですか?」

「それは前の世界で、でしょう?こちらにも学業はありますが、一定条件が必要ですので」

「そうなんですか……」

 こちらへ、と義政さんに案内されて移動する。

 一定条件も気になるけど、異世界での暮らし、異世界でのお仕事、私、これからどうするんだろう。

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