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第192話

Author: レイシ大好き
彼女は思ってもみなかった。

加津也が会社で「マネージャーをやっている」とは、こういう意味だったなんて。

ただオフィスの椅子に座っていれば、誰かが企画書や資料を全部持ってきてくれる。

そして彼がやることといえば、それに目を通してチェックを入れるだけ。

その光景を見た初芽は、思わず眉をひそめた。

これで偉そうにしてたわけ?

一時は彼のことを「すごい人かも」なんて思っていた自分の審美眼が信じられなくなる。

この男、本当に自分が選んだ相手?

肩書きがひとつあるだけで、顔以外何も持たないこの男が?

そのとき、加津也がふと顔を上げ、ドア口に立っている弁当箱を持った初芽に気づいた。

すぐに姿勢を正し、真面目な顔で言った。

「せっかく来たのに、そんなとこで突っ立ってないで早く入ってよ」

「今度からは直接中に入っても構わない。俺のドアはいつだって君のために開いてるから」

その言葉を聞いた社員たちは、すぐに空気を読んでそそくさと席を立ち、部屋を後にした。

初芽は唇を引き結びながら、静かに微笑んだ。何も言わない。

「昨日、かなり疲れたみたいだから。今日は加津也の好きな料理を作っ
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