恋の味ってどんなの?

恋の味ってどんなの?

last update최신 업데이트 : 2025-09-28
에:  麻木香豆참여
언어: Japanese
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百田藍里は転校先で幼馴染の清太郎と再会したのだがタイミングが悪かった。 なぜなら母親が連れてきた恋人で料理上手で面倒見良い、時雨に恋をしたからだ。 そっけないけど彼女を見守る清太郎と優しくて面倒見の良いけど母の恋人である時雨の間で揺れ動く藍里。 時雨や、清太郎もそれぞれ何か悩みがあるようで? しかし彼女は両親の面前DVにより心の傷を負っていた。 そんな彼女はどちらに頼ればいいのか揺れ動く。

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1화

第一話

Ring, Ring. Hey, Get up or you’re going to be late.

She groans as she slams her hand down on the counter looking for her phone to turn off the Alarm, She pulls her phone to her face to see it better and She sighs. It’s 7 am, She sits up slowly rubbing her eyes with a yawn getting off the bed to go to the bathroom. She brushes her teeth and fixes her long strawberry blonde hair, today was bound to be a good day.

At least she hoped it would be. As it's the first day back to school.

This is Sophie, She’s a Sophomore at Beverly Hills. She currently is entering Junior Year along with her twin brother Casper.

[7:30 am]

Sophie makes her way downstairs ready for school and she’s smelling the result of eggs and bacon being cooked, there’s a smile on her face as she makes her way to the kitchen. “Hola Sophie, Good morning.” She nods her head to the maid “Hola Gloria, good morning.” She greets back seeing her mother’s back as she was facing the stove. “Is that my Sophie?”

“Yes, it’s me mama.” Sophie speaks softly. “Good morning honey!” Her mother spoke proudly, earning a smile from her “Good morning mom, where’s dad?”

“Sweetie he wanted to be here, but he got caught up in some business. He’ll be home for your birthday though I promise.” She says and Sophie couldn’t help the sigh that left her lips, it’s not a surprise. Sophie nodded her head at that but didn’t say anything sitting by the table, a few moments later she’s being served food cooing at her younger sister Chloe “Who’s a good girl? You are. You are!” She smiles seeing her sister clap her hands enthusiastically and babble to her, “You’re definitely a weirdo.” she’s poked and she turns around to see her twin brother and she rolls her eyes playfully.

This is Casper, her twin brother who always uses the 5 minutes older thing against her. Not that she minds.

sometimes. 

“Oh Casper, don’t be mad at me because you are not as smart.” Sophie teases and Casper rolls his eyes sitting down at the table, their mom serving him too. “I’m not mad about that, you know why?” He asked letting their younger sister chew on his finger “Why?” Sophie asks expecting a genuine explanation, Casper poked his bacon with a fork motioning it towards her “Simple really, I’m older than you.”  He says and right then Sophie’s eyes narrowed and she just stared at him.

He smirks laughing softly. He always does this, uses his 5 minutes of being older to pounce on her about it. Sophie doesn’t mind but she walked straight into this one.

How could she not have seen this coming? She should've been alert, But Casper always seems to catch her off guard. 

She shakes her head as she gave him this win, both her and her brother going back to eating their food so they could leave for school. Their mom sits down with them to drink some coffee and feed Chloe in her high chair, Sophie finished her food placing her bowl in the sink followed by Casper. Both kids kissed Chloe on the head and Casper also leaned in to give his mother a kiss on her head “Bye mom we love you.” He says for the both of them earning a smile from Sophie. 

No matter what people tried to say about Casper, they couldn't say that he wasn't a complete sweetheart. 

"Bye kids! Be good, I love you too." She says softly and they closed the door behind them, Casper made his way to his car and Sophie followed behind him, hopping into the car. She turned the radio on and Butter comes on, they smile at each other as the music starts to play.

"Smooth like butter, like a criminal under cover. Gonna pop like trouble, breaking into your heart like that." Sophie starts to sing and Casper smiles hyping her up "cool shade stunner, yeah I owe it all to my mother. Gonna pop like trouble, making you sweat like that." 

“Ain’t no other that can sweep you up like a robber, straight up I got you. Yeah we’re making you sweat like that. Break it down.” Casper sung and Sophie giggles softly knowing he’s giving her the attention to sing “Ooh when I look in the mirror, I’ll melt your heart into two. I got that superstar glow so oooooh, do the boogie like.” She sings happily.

“Slide step right left to my beat, high like the moon rock with me baby.” Casper sings as he drives them to school, “Know that I got that heat, let me show you cuz talk is cheap.” Sophie continues.

“Slide step right left to my beat, get it let it roll!” They sung in unison before simultaneously laughing in sync, Sophie smiles afterwards as her brother turns on to the lane of their school. If there was one thing she was beyond certain of, Casper was her best friend. She couldn’t picture a world without her literal other half. Casper pulls up to their school and he parks the car, Sophie gets out grabbing her book bag and he grabs his bag locking the car and closing the roof.

Sophie gets out and she waves to her brother as they both head to their respective first period class “I’ll see you at practice Casper!” She calls over her shoulder at her brother who nods his head with a smile “Have fun today Soph!” He calls back and she smiled entering her class just as the bell rang “Good morning class and welcome to English class.” Her teacher spoke and she got settled in her chair as the rest of the kids poured into the class.

It was Time to start the first day of school. Sophie hoped that like she said, it would go good. 

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90 챕터
第一話
 朝の教室、制服を着た生徒達がざわつく。もうすぐ担任が来るというのに。それはいつものことだろうが、少し何か違う。 窓際で本を読みながら級長の宮部清太郎はそれを感じ取っていた。というか知っていた。担任から今日は転校生が来ると。 神奈川県から引っ越してきて、以前清太郎と同じ故郷に住んでいたと。級長としてだけではなく、他にも訳があってクラスに馴染めるようサポートしてくれないかと言われたのである。 名前を聞いて清太郎はハッとした。そしてこの日を少し心待ちにしていたとは周りには言えなかった。「ねぇ、なんかみんな騒がしいけどなんでなんで」 転校生が来ることを知らない一部の生徒。「もしかして橘綾人と尊タケルのダブル主演BLドラマの話のこと?」「それは朝のワイドショーやってたから誰でも知ってるから違う。今日転校生が来るんだって……ねぇ、宮部くん」 と、急に振られて清太郎は頷く。転校生が来ると知っていた数名、そして声のでかい女子生徒が「転校生」と言うキーワードを発したらさらに教室はざわつく。 転校生が誰かを知ってるのは級長で同郷である清太郎だけだったから。「ねぇ、どんな人? イケメン?」「いや、男とは言わんだろ、ほら……宮部の横の席空いてるから女の子だろ」「えー、なんで宮部くんしか知らないの。ずるーい。さらに口硬いから一切教えてくれないし!」 詰め寄られる清太郎は読んでいた本、中山七里の殺人鬼カエル男を顔で覆う。朝から似つかわしい本を読むものだと思うが。 でも自分が言わなくてもすぐわかるだろうと言わなかっただけでもある。「おい、お前ら席につけ!」 チャイムと共に大きな声の担任が入ってきた。まだその転校生は入ってきていない。生徒達は慌てて自分の席に着く。高校2年生ともあり、内申点を気にしてか教師のことは従わなくてはという生徒もいるのだろう。 清太郎はため息をついて本に栞を挟んで席に戻って「起立、礼」 と声を出す。「おはようございます」 教室に声が響く。 清太郎は声がでなかった。なぜかというと扉の向こうに立っていた転校生の女子生徒、藍里と目があったからだ。 清太郎と藍里は中学を上がる前に離れ離れになった。急にだ。 子供の頃からずっと仲良かった、バイバイといえば次の日も会える、と思ってたのに。この数年間、なぜ会えなかったのか。もう会うこと
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第二話
 それは一般の高校生が夏休みに入る前だろうか。藍里と母のさくらが神奈川から愛知のとある市のマンションに越してきたばかりのことだった。 さくらの職場の同じ系列先から引き抜きがあり、それが地元の岐阜の隣であった愛知県に移動することになった。その会社の所長の妹がマンション経営をしていてそこの一室を紹介してくれたのだ。 5階建ての最上階角部屋。それもこれもさくらが仕事で可愛がられたから、とのことだが一階が某チェーン店のファミレスともあって夜まで良い言い方をすれば賑やかである。 築数もそれなりに経ってるが2LDKでトイレ風呂別と母の二人暮らしには贅沢ではある。あれやこれやらのワガママは言ってられない。 他にもこの2人にはとある事情があるからだ。 母娘2人で生活するようになったのもこの5、6年のことで、それまでは岐阜で父母娘という典型的な核家族で過ごしていた。 と言っても藍里の父親は正社員の仕事の傍ら趣味の演劇サークルの主催をし、なおかつ藍里自身も子役として小さい事務所に所属をして稽古やオーディションを受けていて、さくらはマネージャーとして駆け回っていた。 しかし家族でせっかく集まれたかと思うと父はさくらのやることなすこと全てを否定し、完璧にやってもアラを探してほじくり返すことをしているため、常に家庭の中はピリピリしている。怒られないよう、いびられないよう、さくらは耐え続けている姿を藍里は目の前で見ていた。 かと言って父は藍里に対しては優しく接していたのであったため、彼女はそこまで父のことは怖いとか嫌だとかは思っていなかった。 ただ、家族で集まるあの空気感が嫌いだった。 しかしそれは急に変わることになる。数日前から見知らぬ女性2人がやってきてさくらと話をしているのだ。まだ小6であった藍里は何か深刻な話をしている、それだけはわかっていた。 その数日後。「今から荷物まとめなさい。修学旅行で使ったキャリーケースに必要なものを、いい?」 藍里は突然そんなことを言われてもわからず、狼狽えている最中、さくらがキャリーケースを出して開き、藍里と共に荷物を入れた。「ママはもう用意したからあんただけ。あ。それは要らないわよ。本当に必要なものだけ」 漫画本やぬいぐるみはすぐさまキャリーケースから捨てられた。 そしてキャリーケース以外にも普段使っているカバンに貴
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第三話
 その彼氏、時雨《しぐれ》くんとさくらに紹介されてから時雨くんと藍里も呼ぶ。 さくらよりも6歳年下で三十四歳、(藍里にとっては10いくつ近く上になる)背は藍里と同じくらいの166センチ。少し童顔で実年齢には見えないが最近の流行は知らないようで、その辺りが三十四歳だなと藍里は感じた。 なんと時雨がその日から一緒に住むことになったのだ。 今まで女二人の生活に見知らぬ若い男性。父親とも最近暮らしてないし、神奈川での転校先の学校では男子とも馴染めず、男性とろくに喋ることはしばらくなかった。 時雨はもともとは名古屋の料亭で働いていて、そこでさくらは出会って一目惚れして付き合うようになったとのことだが、その直後に料亭は経営不振で潰れて住み込みで働いていた時雨が宿なしになってしまったところをさくらが助けたのである。 もちろん時雨はさくらの部屋で寝起きする。しかししばらく仕事先が見つからず、なおかつさくらが仕事でいない時が多いため料理や家事が得意な時雨が受け持つことになり、お小遣い付きの家政夫として雇われたという形になったのでほぼ家に時雨がある状態。 つまり藍里はさくらよりも時雨と過ごす時間が多くなるというわけである。かといいつつも藍里はさくらのことを援助するためにアパート階下にあるファミレスの厨房で働いてた。 ウエイトレスの可愛い服を着たかったがそれを横目に奥の厨房で夏休み中は皿洗いから始まり、夏休み終わる頃にはメニュー全て食べ尽くし、覚え、盛り付けや仕上げも任せられるようになるが、家事を手伝ったり料理はしたことが無く、あまり上手くいかず……夏休みは与えられた課題をするなどで受験前の高校2年生の夏休みは終わってしまった。 そんな藍里のそばには時雨は毎日いたし、昼のファミレスの賄い以外は時雨の料理を食べていた。 見た目も綺麗で、美味しい、そして手際良い彼の料理に藍里はすっかり胃袋を掴まれ、優しく微笑み勉強を教えてくれたり、愚痴を聞いてくれる時雨に心も掴まれていた。 でもあくまでも時雨はさくらの彼氏である。時間が不変動なさくらの仕事。夜遅くに仕事して朝早く帰ってきて疲れて帰ってきた時、藍里はまだ寝ていたがドアの音で帰ってきたのはわかっていた。 少ししたあと、藍里はリビングに行く手前でドアノブを回すのをやめた。 リビングにさくらと時雨が2人でいる。時雨がさ
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第四話
 その時「喉乾いちゃったー。藍里おはよ」 と、さくらが上はスエットで下はショーツだけという姿で現れた。藍里にとってはこんな母の姿は見たことがなかった。 女二人の生活でさえもこんな姿はしなかったのに時雨が来てからというとさくらはとても笑い、微笑み、そして男の人に甘える。 前の夫に対しては笑いもせず、いつも怯え、顔色を伺い、よく泣いていた。 藍里はこんな顔をするのかと驚くばかりである。化粧も彼と付き合った頃からであろうか、上手になっていき髪型も服装もそれなりによくなっていく姿を見ると恋をしたらこうなるのか、では前の夫に対しては恋もなかったのかと不思議になるものだ。 だがいくらなんでもスエットにショーツという姿、ノーブラでもあるその姿は流石に気が緩みすぎている、だが先ほどリビングのソファーで時雨と絡み合って甘い声を出していたさくらのことと重ねるとその姿はとてもセクシーに感じ、目のやり場に同性であっても戸惑ってしまう。 やはり親の性に触れるとどうしたもんだか、なんかモゾモゾと感じてしまうのだろう、そして前の夫から藍里の目の前でやられていたボディタッチやハグやセンシティブな箇所を触る行為、すべてさくらは嫌がっていた。子供の前だからやめて、触るのをやめてと拒否している姿を藍里は目に焼き付けていた。 あんなに嫌がっていた母親が今では別の男に抱かれても抵抗なく、そしてこんな露わな姿を娘に見せられるのはなぜなのか、藍里の中でぐちゃぐちゃと複雑な感情が生まれる。「さくらさん、下のズボンは?! 藍里ちゃん見てるし……」 かなりの慌てようの時雨は慌ててさくらのところに行き、近くにあったブランケットを彼女の腰に巻きつけ高校2年生の多感な藍里のために隠した。「そんなことしなくてもいいの。私は水が飲みたい」 と甘える。家事も料理も掃除も時雨に甘えっぱなしのさくら。 前の時は家事に対して手を抜けなかった。料理も掃除もすべて前の夫が厳しくチェックされていたのだ。 完璧にやっても粗を探られる。少しでも楽をしようとするのであれば論破されて正される。さくらが怯えてたりしていたワケはこれに一致するものだが、彼女は総じて家事が得意でなく、ずっと苦労していたようだ。 母娘二人暮らしの時でさえもうまくできずにすぐ部屋は汚くなり、料理もインスタントを使うようになった。前の夫のときには
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第五話
 藍里は実は赤ん坊の頃から子役モデルとして活動していた。最初は親のエゴであったが、子供の頃から芸能界という中で過ごすのは彼女にとっては当たり前で日常的であってずっとその中で生きる者だと子供ながらに思っていた。 アマチュア演劇で活動する父とその彼と同じサークルの後輩であった、さくらも実は演劇経験者で結婚と同時に役者を諦めて、娘である藍里に全てを託した。そのためマネージャー業も徹していた。 藍里はとある劇団で舞台女優として活躍するさくらの映像を見せてもらった時に「私も女優さんになりたい」 と言った。裏役に徹して化粧っ気もなく地味になった母親が自分の知らない時に華々しい美しい見たこともない表情や声で活躍する姿は別人のように見えたが、すごく憧れでもあった。 子供だからと多くの大人から可愛い可愛いとチヤホヤされつつも、子役として活躍して成功するのはほんの一握りで、藍里のこれといった大きな仕事はあまりなく、地元のスーパーの広告だったり、ドラマのエキストラや他の有名な子役を引き立てる生徒役だったり、バックダンサーだったり。 唯一、全国区で流れた一つのCMがあるが半年後にその会社が倒産してしまい、終わってしまった。 そして藍里が小学生に上がった頃に同じくして所属事務所が潰れて藍里の芸能人生はあっという間に終わりを迎えるのであった。 それ以来は普通の小学生として過ごしていた。彼女が子役だったことを知る人はほんの僅かで、演劇の時間であっても藍里は目立とうともしなかった。 しかし夢は心の中に残していた。だがじしんの女優の夢も、娘の夢も手放したさくらの前では言ってはいけないと子供ながら思っていた藍里は黙っていた。「僕のね夢は店を出すことなんや」 過去のことを思い出していた藍里は時雨のその一言で一気に現実に戻った。「料理屋さん?」「そう。……実家で母さんが居酒屋やっててそれを手伝ってるうちに料理が楽しいって思えてさ」「すごく美味しいもん、時雨くんの料理」「ありがとう。母ちゃんや一緒に働いてたおばさんのを見よう見まねでやっとったんやけどさ、もっと上手くなりたいって思ったから前の料亭に住み込みで10年働いてたん」「10年も!」「なんだかんだでね……お金貯まったら、と思ってるうちに居心地良すぎて。店の雰囲気も大将やみんなといるのが楽しいし勉強もなったん」 ニコ
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第六話
「久しぶりやな」「だね」「うわ、喋りがやっぱ都会の人間になっとるわ」「そう? 神奈川にいたのも三、四年だし」 休み時間、級長である清太郎に学校案内してもらう藍里。 久しぶりの再会である清太郎との会話も弾む。「まぁここ愛知やからな、名古屋弁移るよ」「岐阜弁もさ、名古屋弁に影響されとるやん」「あ、出た。藍里の岐阜弁」「えへへ」「えへへはちゃうって……」 2人は何となく照れくさい。 それにあまり距離は縮めてしまうと周りからカップルと思われてしまうのも嫌なのか清太郎は少し距離をとる。それを読み取り藍里も少し離れる。「そいや宮部くん、ここまで電車で通ってるの?」 岐阜から通えない距離ではないし、清太郎と同じく県外からの生徒も多数いる。 地元にも高校はいくつかあるのだが、なぜか彼は隣の愛知県に通学しているのに少し藍里は気になっていた。「あ、一年の途中まではそうやったけどさ。こっちに親戚がおってな。母ちゃんのお姉さん夫婦。一度大雨あった時に泊まらせてもらって、そこから通った方が楽ってわかってさ。夏休み明けからそうしてる」「え、家族の人はいいって言ったの?」 藍里は清太郎の家族とは顔見知りで、特に母親同士仲良かったが、それでもさくらは清太郎の母親に連絡もしないままであった。「……まあな。おばちゃんちはもう子供大きいから部屋空いてるし面倒見たがりだから。それに実家から出たかったし」「お母さん……寂しがってなかった?」 藍里の記憶の中での清太郎の母親は上に女の子、そして次の清太郎の2人の母親で、特に甘えん坊だった清太郎を特に可愛がってるのを覚えていた。「……べつに。それに父ちゃんは単身赴任中やし、姉ちゃんと女2人きり気楽にやっとるやないの?」「お姉ちゃん怖いもんね」「そやそや……うるさいから。ってそれ聞いたら怒るでー」「ごめんごめん」 するとすれ違った女子生徒2人が藍里たちを見てコソコソ話している。 恋人同士と間違えられたのだろうか。2人は少し話すトーンを抑えた。「それよりもお前の母ちゃん、元気か」「えっ……」「うちの母ちゃん、心配しとるんよ」「まぁ元気にしてるよ」「ならええけど。お前たちいなくなってから母ちゃん、しばらく病んだんや」 藍里は言葉を失った。自分達がいなくなったことで心を痛めた人がいるとはと。「僕も心配
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第七話
 2人は学校を出る。藍里は男女2人で帰るのは少し恥ずかしさを感じたが、他にも数組ほど男女で帰ってるのを見てまぁいいかと。 それよりも幼馴染との再会が嬉しい。「そいや家はどっちなん」「あっ……」 藍里は思い出した。母との約束を。 友達やクラスメイトには家を教えないことという。 一応離婚をしたのだが、一度逃げた神奈川の移住先を父や祖父母たちに乗り込まれてさくらは大変な目にあったと。 そのとき藍里は地元の小学校に通っていたから話しか聞いていないが。 現に父親や祖父母には今は会っていない。離婚が正式に決まる前に会っただけである。 別にバレても問題はないのだが、さくらはあの時の見つかった時のことをトラウマになっており、時折逃げていた時のように怯えたりフラッシュバックを引き起こすのか鬱になるのを藍里は見たことがあった。 だから極力教えないで、と。 そしてバイト先は住んでる所の下にあるファミレスだが、当初はウエイトレスを頼まれたのだが同じ理由でさくらは店に対して店に出る仕事だけはやめてほしい、と頼み込んで渋々調理担当にさせてもらえたと言う。「ごめん、そういう理由で……教えられないの。途中まで、あそこの角まで」「……そうなんか。わかった。僕もこう一緒に帰ろうっていうのもあれだったな」「ううん。大丈夫。クラスでもまだ馴染めないし、知ってる人がいるだけでもホッとするよ」 最初は互いにワクワクしていたのだが事情を伝えていくうちに2人の中は重い空気になる。 いつかはわかってしまうことで、隠し事したくても隠せない藍里。 でもそれをしっかり飲み込んでくれる清太郎に、昔と変わらずなんだかんだで優しいとさらにドキッとさせられてしまう。 こうやって女性に優しいのは彼の姉が女の子は大事にしな、という厳しい言いつけがあるからだ。 そしてなんだかんだであっというまに藍里の言った角まで着いてしまった。「……じゃあ気をつけて帰れよ。ぼくんちはあのすぐそこにある弁当屋、あそこがおばさんたちの店で店舗も構えてる。空いた時間には配達とかしてるから、なんかあったら朝こいよ」 実のところ、藍里もあの弁当屋の前を通る。でもこの角までと言ったからにはそれは伝えられない。「電話番号だけでもええやろ。何かあったら電話しろ。あと裏には弁当屋の電話番号あるし」 と、その場で弁当屋のフ
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第八話
 気もそぞろもあってか、バイト中に皿を一枚割ってしまった藍里。「本当は、君はそそっかしい……」「すいません」 調理担当の男性社員沖田はいつも一言多く、厳しい。「せっかく可愛い顔してんだからウエイターの方行ってニコニコ注文とってりゃーいいやん」 それはできない藍里。表に立つ仕事はするなとさくらに言われてる。「まぁそっちでも注文ミスとか皿割ったりしてもっと迷惑かかるか。そっちの方が会社の名誉に傷つく」「すいません……」「謝ってばっかじゃん、もういいよ」 なにがもういいよかわからず、藍里は調理室から離れてスタッフルームに行った。 女優の夢どころか将来の夢も持てず、バイトでは上手く仕事ができず、いろんなことに不器用な彼女はもう苦痛でしかなかった。 そしてあの男性社員が父親と重なる。 母親をなじるあの時の父の声と表情を思い出す。さくらもこんなに苦しかったのだろうか、あの時は全部さくらに当たられていたから感じなかったこの心の痛みが今になってわかっても遅い、と。「百田さん」 同じアルバイトの女子大学生の岸田理生が藍里に声をかけた。ウエイター担当で他の派手でシャキシャキとした人たちよりも大人しく落ち着いている。 唯一藍里がバイト内で話せる相手でもある。「さっきみてたけさっき見てたけどまた色々言われてたね。あんなの無視無視。バイトの雪菜と喧嘩してるし少し売り上げ下がってて本部からも怒られててカリカリしてるだけだから」「ですよね、雪菜さんも機嫌悪くて」 そう、男性社員だけでなく違う高校バイトの雪菜にもネチネチ裏で藍里のミスを指摘されていたのだ。「雪菜にも言っておいた。私情を持ち込むな、それを人にあたるなって……まぁ百田さんも二ヶ月目だし少しずつ頑張ろうね」「はい……」「にしても沖田には気をつけてね。なんだかんだ百田さんにあたってるけど狙われているから」「えっ」 藍里は驚く。いつもなにかしら言いがかりをつけたり、粗探しして彼女にきつく当たっていたからよほど気に食わないと思われていたのだ。「裏で他の男子バイトとか絶対百田さんの名前出るんだから。沖田が百田さんのことをベタ褒めしたから喧嘩して、それで雪菜も沖田も機嫌悪いってわけ」 そんなことを全く知らなかった藍里はなんか自分がカップルの喧嘩の原因になってしまったのかと申し訳なさと自分が他の男
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第九話
 家に帰ると遅くなるはずだったさくらがリビングのソファーで横になっていた。毛布でくるまっている。スマホを触りながら。「ただいま、ママ」「おかえりなさい、藍里」 気だるそうにしているのを見て藍里は察した。きっと生理だ、と。「おかえり、藍里ちゃん……何か飲む?」「うん、お茶飲む」 わかった、と時雨は台所に戻った。さくらの口元を見ると少し赤くなってる。 あのエビチリを食べたんだろうな、と思いながら藍里は一旦部屋に戻って部屋着に着替えてリビングに戻った。 その頃にはもうお茶が置いてあった。「ちょっと早く生理来ちゃったー。明日明後日休むわ……」「わかったよ。無理しないでね」「ありがとう」 と目を伏せてもスマホには目を通しているさくら。 何を見ているのかはあえて聞かない藍里。 毎月さくらが生理になると大抵休みになる。生理休暇、と言ってて藍里は自分のバイト先にはそんなものが無いから羨ましいと思った。「ごめん、藍里……薬持ってきて」 顔色が悪いさくらに藍里は頷いて台所に行くと時雨が明日の弁当の準備をしていた。「どうしたの?」「ママが頭痛薬ほしいって」「あー、ここにあるよ」「ありがとう」「なんかさくらさん。つきのもの、きちゃったって……」 時雨は「つきのもの」と恥じらいながら言う。 藍里とさくらの母娘2人だけだったら「生理」とダイレクトに言うのだが男である時雨の前では流石にそうは言わない。「うん……」「辛そうだね、毎回……こればかりは変わってやれないけど出来ることはさくらさんの身体が少しでも楽になるようにサポートするしかない」 よく見ると藍里が高校に持っていくお弁当だけでなく他にも器がある。きっとさくらのためのものだろう。 鍋にはほうれん草、にんじん、コーン、玉ねぎ、鶏肉の入ったシチュー。「ほうれん草は貧血にいいんだよ。女性は男性よりもより多く鉄分取らなきゃダメだからね。あと温かいスープだと体も温まる……」「普通に美味しそう」 バイト先でまかないをたべたのだが美味しそうな匂いについ食べたくなる藍里。「味見する?」「……え、いいの?」「食べたい時に食べていいんだよ」「太っちゃう」「ははっ」 時雨にシチューを注いでもらい、藍里はフーフーと何度も冷ましてから口につける。「美味しい」「でしょ。って市販のルーだけどさ
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第十話
 次の日、藍里はハッとして目が覚めた。何かお尻から冷たい感じが……。 飛び上がってみるとお尻の辺りから血が。そう、藍里も生理が来てしまったのだ。幸いまだそこまで大量ではないのだが、ショーツはもちろんズボン、敷布団の上に載っている敷きパッドが血で汚れた。「最悪」 自分自身も時雨に恋をし、ひさしぶりに幼馴染に会って成長した姿に浮かれてしまったのか? と思いながらも敷きパッドを丸めて持って洗面所に向かう。 まだ朝も早い。台所には時雨はいるとして洗面所に向かうまでにお尻の血のシミが見えないよう前後逆にして、制服一式も持っていきこっそり部屋から出て洗面所に向かう。 ちなみに生理用品はさくらが買ってきて、血で汚れた場合は自分達で洗う。もちろん敷きパッドとかと同様だ。それはさくらと藍里母娘が時雨と同棲する時に決めたルールでもあった。 藍里はまず新しい生理用のショーツに夜用のナプキンをつけてタオルと共に置いておく。夜用にしたのもこの数年自分の血液の流出する量が多いとわかっているからである。 全部服を脱いでシャワーを浴びる。髪の毛はしっかり束ねて。 まだ始まったばかりなのかそこまでは出てくることはなかった。 もしかして、と昨日のちくんとする痛みは恋の苦しみではなくて生理前だったからなのかと。 浴室で体をタオルで拭き、ナプキンをつけたショーツを履き、浴室から出る。 ついでにシャツも替えて制服を着る。その時だった。 トントン 扉を叩く音。藍里はびっくりした。「藍里ちゃん?」 時雨の声だった。きっとシャワーの音が聞こえたからか来たのだろう。今からショーツやシーツに着いた血液汚れを流そうとしたのだが。「う、うん」「ごめん……洗濯したいんだけどシャワーならまた後で呼んでね」「わかった」 藍里は心臓がバクバクと言っているのに気づく。鍵はかけられる洗面所だった。 慌てて血液洗剤を取り出してかけたらたくさん出てしまって慌てる。 しかもいつもよりも朝早く目が覚めて少し眠い。 生理が来るたび女じゃなきゃよかったのにと口走ってしまう藍里。さくらも頷いていた。 でもこの数日辛いだけで乗り越えればなんとかなる、また汚したりしないだろうか。 それを時雨に見られてしまったら。恥ずかしい、そんな気持ちばかりだ。 完全には落ちたわけではないかある程度汚れは落ちた。血
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