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第308話

Penulis: レイシ大好き
こんなに美人で有能な人を嫁にできるなんて。

その事実に、周囲の人間たちは少なからず動揺していた。

まさか、もうすでに相手がいるなんて。

だが当の紗雪は、自分の噂がどう広まっていようと、まったく知らなかった。

いや、仮に知っていたとしても、気にも留めなかっただろう。

そんな声は、彼女にとってはただの雑音に過ぎない。

小手先の噂で自分が左右されると思ってるのか?

それがまた、滑稽だった。

だが、その本心を彼女は決して表には出さなかった。

ただ静かに微笑み、堂々としていた。

一方、緒莉はその周囲のざわめきをしっかりと聞いていた。

あれだけ時間が経っても、紗雪の人気がまったく衰えないどころか、ますます注目を集めている。

緒莉は拳を強く握りしめた。

有紀はどこ?

あの子に頼んだ件、もう済んだって話だったのに、どうしてまだ動けない?

このままだと、すべての注目が紗雪に持っていかれる。

そうなったら、自分――二川緒莉の存在はどうなるの?

同じ二川家の娘なのに、なんでこんなにも扱いが違うのよ!

緒莉は悔しさに歯を食いしばった。

だからこそ、彼女は早くあの噂が広まる
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