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第377話

Penulis: レイシ大好き
男の低い声が沈んだ調子で囁いた。

「初芽は本当に優しい。安心して。俺がちゃんと君を大事にするから......」

その言葉が落ちると同時に、男の柔らかな唇が重なってきた。

最初のうちは初芽も戸惑って、表情がどこかぎこちなかった。

けれど、加津也があまりにも「誠実」そうな顔をしているのを見て、それ以上文句も言えなくなった。

まあいいか。

何にせよ、自分で選んだことなのだから。

それに、加津也はもともと顔が悪いわけじゃない。

外見の補正もあるし、まったく受け入れられないというわけでもない。

そう思うと、初芽の中で何かが少し和らいだ。

彼女も加津也に応えるように情熱的に唇を重ね返す。

加津也は当初、軽く触れるだけのつもりだった。

初芽の気持ちに応え、彼女に誠意と愛を示す程度に済ませるつもりだったのだ。

だが、初芽の熱意に触れた瞬間、彼はもう自制が効かなくなった。

二人は車内で熱く唇を重ね続ける。

しかし。

加津也がそんな情熱に飲まれる一方で、初芽の心の奥ではすでにうんざりしていた。

思わず心の中で白目を剥きそうになる。

もしお金がなければ、こんな男と今まで一
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