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第90話

Author: レイシ大好き
翌日。

紗雪が会社に到着した。

自分のデスクに向かうと、林檎の席のあたりから、何かを探るような視線が送られてくるのに気づいた。

紗雪は気にしていないふりをし、唇の端をわずかに持ち上げる。

パソコンを起動し、何事もなかったかのように席につくと、林檎の視線も少し落ち着いたようだった。

その頃、林檎はUSBメモリのデータを確認していた。そこにあるのは、紗雪が作成した企画案だった。

「見てなさいよ。この資料を少し手直しすれば、全部私のものよ」

林檎の頭の中には完璧な計画ができあがっていた。

「午後の会議でこの企画を発表すれば、二川紗雪がどうやって対抗するのか見ものだわ」

「大勢の前で発表したら、プロジェクトマネージャーだって彼女を庇いきれないでしょうね!」

円は林檎の視線を感じ取り、椅子をくるっと回して紗雪の方へ向き直った。小声で話しかける。

「紗雪、なんか浅井の様子、おかしくない?」

「どうして?」

紗雪は知らないふりをする。

「いや……なんていうか、ずっと紗雪のことを見てる気がするんだよね」

紗雪は軽く肩をすくめた。

「目は彼女のものだから、好きなだけ見れば
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