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第878話

Auteur: 落流蛍
温かな日差しがようやく彼女の身に降り注ぎ、その温もりを感じさせた。

しかし、頭はまるで錆びついたように動こうとしない。

人間というのは本当に不思議な生き物だ。

Kさんがいた頃は、彼が思う人で引っかかり、会いたくないと思っていたのに、今は彼が来なくなると恋しくなってしまう。

華恋の唇に、かすかな弧が浮かんだ。

あの人はどうしてこんなにも人を困らせるものなんだろう。

いる時も困る。

いない時もやはり困る。

彼女は目を閉じ、涙が目尻から滑り落ちた。

その時、外からノックの音がした。

「華恋、もう起きたか?」

商治の声だった。

華恋は慌てて頬の涙を拭い、何も気付かれないと確かめてから扉へ向かい、開けた。

扉の外では、商治がノートパソコンを手にしていた。

「今、時間ある?水子のことをもっと知りたいんだ」

華恋は瞬きをした。

「でも、私が知ってることは全部話したはずよ」

「じゃあ、もう一度話してくれ。ついでに何か新しい発見があるかもしれない」

期待に満ちた商治の顔を見て、華恋は断りきれず、扉を開けた。

「じゃあ入って。水子のことをもう一度話すわ」

商治は嬉し
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