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第20話 江ノ島ダンジョン④

ผู้เขียน: 結城らい
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-12-06 07:20:34

 暗闇の中へと足を踏み入れると、そこには別世界が広がっていた。

 天井からは白く細長い鍾乳石が無数に垂れ下がり、まるで氷の森のように見える。床にはタケノコのように尖った石筍が立ち並び、時折水滴が落ちてきて音を立てる。

 さらに奥へと進むと、やがて、青く輝く地底湖が目に飛び込んできた。その水面には、俺達が持つ明かりでライトアップされた鍾乳石や石柱が映り込み、幻想的な光景を作り出している。

 水面に近づいて覗き込むと、湖の底まで見えるほど透明度が高い。その水を手ですくってみると、冷たくて清らかだ。

「確かに、これは撮影映えする場所だな……」

「あまり水辺には近寄らないで。ここのモンスターは水の中に棲息しているって聞くから」

「それでも、こんだけ水が澄んでいたら、すぐわかるだろ」

「油断しないの。Aランクなんだから」

 ナーシャは警戒を怠らず、ガトリングガンを構えたまま、慎重に歩を進めている。

 ふと、前の方から話し声が聞こえてきた。

 チハヤさん達だ。

(妙だな)

 俺達よりだいぶ先行して進んでいたのに、こんなに早く追いつくのは、おかしい。何かあったのだろうか。

「チハヤさん、どうしたんですか?」

「あ、また話しかけて」

 ナーシャが文句を言ってきたが、俺はあえて無視して、チハヤさんと向かい合う。

「この先に行かないんですか?」

「ああ、カンナさん。いいところに来ました」

 そう言って、チハヤさんは、行く先の方を顎でしゃくって示した。

 ポッカリと穴が空いている。底は深く、懐中電灯で照らしても、真っ暗で何も見えない。

 どうやら、元々は吊り橋があったようだ。その跡が残っている。しかし、明らかに人為的に、橋は落とされていた。

「この通り、先へ行けなくなっているんです」

「誰がこんなことを」

「迷惑系Dライバーに決まってんだろ」

 シュリさんが忌々しげに吐き捨てた。

「馬鹿だよな、こんな風に橋を落としたら、てめえらだって戻れなくなるっていうのに、その場の勢いでやりやがってさ」

「きっと、戻れる算段があるのでしょう。でなければ、こんなことは……」

 そこまで言いかけたところで、チハヤさんはギロリと、俺のスマホや、ナーシャの配信機材を睨んできた。

「撮影中ですか?」

「え」

「配信しているのですか? と聞いているのです」

「それは……まあ……俺達もDライバーなので」

 なんだ
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