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第31話 青木ヶ原樹海ダンジョン③

ผู้เขียน: 結城らい
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-12-12 18:01:56

 結果は、俺とリコリスが①を引いて、ナーシャとゲンノウが②を引いた。

 それにより、TAKUさんはソロで洞穴へと潜ることとなった。

「大丈夫ですか、一人で?」

 そう聞くのも失礼かと思ったけど、一応聞かずにはいられなかった。

「あはは、心配いらないよ。僕は知っての通り、かなり強いからね。Eランク程度の洞穴なんて、簡単に踏破できるさ」

 頼もしい返事が返ってきた。

 そういえば、TAKUさんはどんなスキルを持っているのだろうか。あまり聞いたことがない。なんでも、配信でも明かしていない、とのことだ。

 別段珍しいことではない。スキルを明かすのは将来的に不利になる、と考えて、隠しているDライバーも多い。一方で、手っ取り早く視聴者の興味を引くことができるので、躊躇無く明かしている人もいる。そもそもスキルを持っていない人もいる。

 とりあえず、先発は俺とリコリスの組となった。

「えっと、よろしくお願いします」

「は、はい。足を引っ張らないように頑張ります!」

 リコリス。あまり名前を聞いたことがないけれど、どんなDライバーなのだろうか。正直、不安はある。自信なさげな言動が、頼りなくて、Eランクのダンジョンでも戦えるのか心配だ。

《:可愛い子きたーーー》

《:なんだよ、ナーシャたんから鞍替えか》

《:リコリスってなんだっけ? なんかアニメのタイトルになってなかった?》

《:彼岸花じゃなかったっけ》

《:それそれ。赤い花》

《:花言葉は「独立」とか「情熱」とか》

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