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第122話

作者: Raisaa
伯爵夫人の声は嗄れ、ほとんど聞き取れなかった。

「あの子はもう、これ以上牢獄には耐えられないわ!」

セレーネは彼女を長く見つめ、それから父親であるモロー伯爵へと視線を移した。彼はただ硬直したまま、一言も発さずに立っていた。

「彼女を牢獄に入れたのは、わたくしではありませんよ」

セレーネは静かに言った。

「お願いよ、セレーネ。公爵に言ってちょうだい……あの子はもう反省している、後悔しているって」

大理石の床を涙で濡らしながら、伯爵夫人は惨めに咽び泣いた。

かつてあれほど傲慢だった女が自分の前にひざまずく姿を、セレーネは初めて目の当たりにした。

「公爵なら、とうに出かけられましたわ」

セレーネは淡々と答えた。

「セレーネ……お願い、私たち家族のために……」

伯爵夫人は今や彼女の足元にすがりつき、途切れ途切れの声で懇願した。

「セレーネ、父からも頼む……考え直してくれないか。ヴィヴィエンヌを哀れんでやってくれ」

伯爵もそれに続き、力なく、しかし必死に懇願した。

セレーネは二人を長く見つめた。

「まだ彼女に面会していないのでしょう?」

彼女は優しく、しかし棘のあ
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