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第13話

Auteur: ピーチー
【オーレリア視点】

シカゴの繁華街。ロッシ・ホールディングス本社。

ここはロッシ家が誇る合法ビジネスの巨大な中枢であり、そして、私が七年ぶりに再び自分の足で歩み始めた場所だ。

「昼にしようか」オリオンが一束の白いバラを手に、オフィスの扉を押し開けて入ってきた。

いつしか、それは私たちの間で日課になっていた。毎日正午きっかりになると、彼が私を迎えに来る。

「今日は何が食べたい?」彼が歩み寄り、デスクにそっとバラを置いてから、私の口の端に甘く唇を落とした。

「何でもいいわ」書類を整えながら微笑んだ。「あなたと一緒なら、どこでも」

オリオンの瞳に、深い満足の光が宿る。

「じゃあ、ル・ベルナルダンにしよう。個室を取ってある」

ル・ベルナルダンはロッシ家が経営するミシュラン三つ星のフレンチレストランで、シカゴでも屈指の格式を誇る名店だった。

二人で本社ビルを出ると、オリオンの大きな手が、守るように自然と私の腰を引き寄せた。

その親しげで甘い仕草に、すれ違う社員たちが嬉しそうに目配せを交わしている。

ロッシ家の姫がようやく本当の幸せを見つけられたのだと、今では誰もが知ってい
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