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第627話

Penulis: 魚ちゃん
「ずっと前から、こうしてお前に渡したかったんだ」潤は封筒を押し付けると、そのまま明里の華奢な肩を強く抱き寄せた。「毎年、毎年……お正月が来るたびに、お前にあげたかった」

でも、これまでの残酷なすれ違いや様々な行き違いのせいで、二人は長い間、たくさんの当たり前の幸せを取り逃がしてきてしまった。

明里はくすりと笑いながら、彼の広い背中にそっと腕を回した。「いらないわよ。子ども扱いしないで」

「俺の中では、お前は俺のたった一人の大切な人だ。他の家の子どもが親から愛情の証として受け取るものは、すべてお前にも与えたいんだ」

「……ねえ、本家には電話したの?」明里は彼の胸に顔を埋めたまま、ふと尋ねた。

「したさ」潤はまったく表情を変えずに淡々と答えた。「そんな野暮な話は抜きにしておいて……せっかくの年越しだ、もっともっと素敵なことをしよう」

「素敵なことって、何を?」

潤は答えの代わりに、彼女の甘い唇を深く塞いだ。

ちょうど時計の針が十二時を指した瞬間、枕元のスマホが小さく鳴った。新年を知らせるためにセットしておいたアラームだ。

明里は潤の情熱的な口づけのせいで頭がすっかりふわふ
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