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第347話

Penulis: 魚ちゃん
大学幹部からの電話は、明里に拒否権など与えなかった。

「二宮社長は本学の福の神です。これまで他の学部にも多額の寄付をしてくださっていますが、化学科への投資は今回が初めてなのです。慈善事業の予算枠は限られています。もし他に回されてしまえば、我々への配分は減る一方ですよ」

言外の意味は明らかだった。

明里の魅力で潤を繋ぎ止め、少しでも多くの寄付金を引き出せ、ということだ。

健太はその電話に激怒し、今にも学長室へ怒鳴り込みそうな剣幕だった。

明里は必死で彼をなだめた。「先生、本当に大丈夫ですから。彼が元夫だとしても、公私はきっちり分けます。それは別の問題です」

「気にならないわけがないだろう!」健太は、色をなして反論した。「それに、あいつの魂胆は見え透いている!この老いぼれの目をごまかせると思うなよ。あいつはあなたのために投資しているんだろう?」

明里は否定しなかった。「はい。彼はもう一度私を口説くと言っています。でも先生、私だって大人です。自分で判断できます」

「二人の間に何があろうと知ったことではないが……」健太は言った。「俺が心配なのは、あなたが自分を犠牲にすることだけ
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