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三十八の蝶〜化猫遊女さくら乱舞〜

last update Last Updated: 2026-01-02 22:26:06
 「か、かはっ……ぐっ!」

 河童が苦悶の声を上げながら、ゆるりと起き上がる。

 その瞳は虚ろで、焦点があっていない。

 どうしよう。爪とかは無いけれど、その体躯は大人の男性ほどだ。私よりも大きい。

 全力で殴られたら、けっこうな打撃をくらうだろう。危険だわ……!

 まずは、寺のお坊さんたちを逃さないと。

 背後を見わたすと、部屋には住職、千年さま、河童の世話にやってきたであろう小坊主が一人。みんな、河童の動向を見守っている。

 縁側でゆらゆらと、闇を孕んだ瞳でそのあやかしは立ち上がった。

 その瞳は、虚空にまどい

 その唇に、泡がながれ

 その手は、宙を彷徨う

 「ごぉぉおっ」

 咆哮────

 河童が床板を蹴る。弾みをつけ、こちらに向かい襲ってきた!

 「危ねえ!」

 「千年さま!」

 あたしの肩を素早く抱くと、縁側を駆け抜け、広い中庭へサッと走り去る。部屋の中には住職と小坊主くんが残されてしまった。

 「グルるるるるるる」

 河童の標的が、残された二人に定まってしまった。これ、まずい!

 あたしは危険だと判断して、変化する。

 「転身! 化猫遊女・蒼・月・乱・舞」

 爪に海の色を灯して

 尻尾は二股に分かれゆく

 髪は紅から瑠璃色へ

 瞳も蒼へと染まりし時ぞ

 今こそ変化へんげを遂げましょう!

 私は術を使い、黒猫から蒼き化け猫へと変化した。この術を会得するのに一年もかかってしまったわ。髪も瞳も蒼き姿の時は、戦闘能力がいつもより上昇する。

 ただし「短時間で解ける」変化術なの。

 ここぞという時しか使えないけど、今は危機的状況と判断して、使うことにしたわ!

 「河童よ、お前の敵はあたしよ!」

 「か、ごるるるるるるるるる」

 河童は中庭の、あたしの方へと振り向いた。

 正気は失ってはいるが、殺気には気付くみたいね。本能的な反射で動いてるって感じかしら。

 外は、いちめんの桜

 おりしも庭の桜花は、爛漫らんまんの時を迎えている。

 しだれ桜が幻想的で、さながら幽玄の森のよう。さやさやと風に揺れる花びら。千年さまはあたしが心配なのか、そっと肩を抱く。顔が触れそうなほどに近い。

 え、ちょっと待って。

 こんな顔、近かったっけ?

 息遣いも届きそうなほどの距離に、突然胸がキュッとなる。美しい横顔の輪郭。その向こうには
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Comments (1)
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百鬼じゅん
変身、かっこいい!! ロマンだよね♪名乗りの口上とかもいいよね(*´ω`*)
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