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第240話

作者: 北野 艾
「松岡部長?」詩織は驚きのあまり、思わず声を上げた。

潤もソファから立ち上がり、照れくさそうに頭をかく。「もう辞めましたよ。だからその肩書きで呼ぶのは勘弁してください」

その言葉に、詩織はしばし言葉を失った。

まさか彼が『エイジア』を辞めるなど、夢にも思わなかったからだ。

松岡潤といえば『エイジア』きっての古参であり、功労者だ。その慧眼と実力は誰もが認めるところであり、だからこそ投資第二部のトップを任されていたはずなのに。

二、三言と言葉を交わして分かったのだが、なんと彼は自分の売り込みに来たらしい。

詩織は光栄に思いきや、同時に疑念も拭えなかった。「あなたの経歴と条件なら、もっと大手でも引く手あまたでしょう?何なら独立だってできる能力があるはず。どうしてまた、うちのような会社に?」

「腹の虫が収まらなくてね」

潤は包み隠さず、正直な胸の内をさらけ出した。「君も噂で聞いているだろう?社長が……賀来柊也が、港湾再開発プロジェクトの指揮権を柏木へ渡した件だ」

「ええ、一応は」詩織は同情の色を滲ませて頷く。

潤は悔しげに語気を強めた。「あの案件に俺がどれだけ心血を注いでき
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awayfromhome-takako
早くこの柊也の無様な姿見てみたい 馬鹿女と共倒れになりゃいいのに
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