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第286話

مؤلف: 北野 艾
「おや、江崎さんもいらしてたんですね。いやあ、来てよかった」響太朗は、自分に椅子を引いてくれている志帆を完全に無視し、親しげに詩織のもとへと歩み寄っていった。

衆人環視の中で完全にスルーされた志帆の顔が、屈辱で歪む。

だが、その窮地を救ったのは柊也だった。凍りついた空気を和らげるように、志帆が引いたままになっていた椅子にすっと腰を下ろし、優しく声をかける。「俺がここに座りたがってたの、よく分かったな」

そのフォローに、周りの人間もすぐに調子を合わせた。「いやあ、まさに以心伝心ですな」

「勘弁してくださいよ、今日は食事会じゃなくて、お二人の熱々ぶりを見せつけられる会ってことですか?」

柊也の粋な計らいに救われ、志帆の機嫌も持ち直したようだ。彼女はここぞとばかりに、周囲に招待状を配り始めた。

詩織の推測は的中していた。彼女のバッグは招待状で溢れかえっており、会う人すべてに配り歩くつもりなのだ。

一方、詩織はそんな騒ぎには目もくれず、響太朗との会話に没頭していた。

響太朗は帰宅後、詩織たちが開発したAI『ココロ』をじっくりと試用したのだという。

彼は熱っぽく語った。「あれは
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