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第6話

Auteur: うおごころ
蓮は再び、私のお墓へやってくる。この前の余裕はもうどこにもない。ふらつく足取りで、見る影もなく憔悴しきっている。

高価な革靴が泥水にまみれても、全く気にしない。

淡いピンク色の便せんは雨水に浸かって膨らんで、しわだらけになり、文字もにじんで読めなくなっている。

蓮が手を伸ばして拾い上げようとすると、紙はさらにボロボロに崩れていく。一瞬動きを止めて、今度は壊れ物を扱うように慎重に拾い上げようとする。けれど、あの短い手紙は、泥と見分けがつかないほどボロボロになっている。

蓮はその場に立ち尽くす。全身から力が抜け落ちたようだ。目には隠しきれない焦りが浮かんで、まるで大きな過ちを犯してしまった子どものように見える。

私は小さく首を振って、背中を押すようにそっと手を伸ばす。

「もう帰って。蓮の世界へ帰って。

もう恨んでないから。本当に」

かつては、蓮を恨んでいた。あの薄暗い路地裏で私を見捨てた蓮を、親たちの因縁を私に背負わせた蓮を、恨んでいた。

この世への未練のせいで、成仏できないまま3年を過ごすうちに、少しずつ手放すことを覚えた。時間が経つにつれて、本当にどうでもよくなってき
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