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第202話

Author: 閑雲
陽咲がそう言い終えると、雅也と絃葉は怪訝そうに眉をひそめ、困惑したように彼女へ視線を向けた。

「どういう意味だ?」雅也が尋ねる。

陽咲は手にしていたうどんの生地を置き、声を潜めて言った。

「悠里と怜央が出張から帰ってくる前夜、彼女から私宛に怜央とのベッドでの生々しい写真が送られてきたの。その時は私も、2人が一線を越えたんだとばかり思っていたわ。

でも少し前、蒼空の従弟の修平が白檀荘の外で悠里を待っていて、私に彼女へ花を渡してくれって頼んできたの。その時、うっかり見てはいけないものを見ちゃってね。

その後、気持ち悪いのを我慢して2人の写真をもう一度よく見返してみたら、写真に写っている怜央は完全に泥酔して眠りこけていたのよ。

周知の事実だけど、男の人って泥酔したら、そういうことは一切できなくなるじゃない?」

陽咲は少し気まずそうに、コホンと軽く咳払いをした。

「だから、悠里は怜央をまんまと騙して、父親の身代わり役に仕立て上げたんだと思うわ」

雅也は表情をスッと険しくした。「秘書に調べさせよう」

彼は立ち上がって手を洗い、タオルで水気を拭き取ってから秘書に電話をかけた。

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