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第151話

Auteur: みそ煮
last update Date de publication: 2026-05-03 11:14:25

瀬奈が湊斗と美琴の車内での情事を目撃したのは今からおよそ十年前のことだ。十年も前のことともなれば、普通はあまり覚えていないだろう。しかし、あのときのことを瀬奈は今でもハッキリと思い出せる。

二人の男女が激しく口づけを交わし、体をまさぐっていたあの光景。

性行為の経験が一切なかった瀬奈にとっては、あまりにも刺激が強かった。相手が彼女の夫である湊斗だと思うと余計に耐えられなかった。

あの日のことは何度も夢に出てきたし、しばらくショックで寝込んでしまうほどだった。

それが嘘だったということか。瀬奈は頭の中が滅茶苦茶になった。

「湊斗じゃないってどういうこと?私も顔は見てないけど、あの後ろ姿は……」

「西田さんが周囲に言いふらしていたらしいですよ。奥様を貶めるために、社長に背格好のよく似た男性を使ったと」

「ほ、本人がそう言っていたの……?」

メイドは小さく頷いた。

「その日の時間帯、社長は中田さんと近くのビジネスホテルに泊まっていたそうです。珍しく社長が体調を崩した日だからよく覚えていると中田さんがおっしゃっていました」

「……じゃあ、あれは別の人だったということなのね」

あの日、美琴の相
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