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第1272話

Auteur: リンフェイ
唯月と俊介が結婚して建てた家を内装し直すときに、俊介にはその工事の様子を確認しに来る時間などなく、それをやっていたのは唯月だった。しかし、その頃彼女もまだ働いていて、唯花は比較的自由に時間が使えたので、姉に代わってよく見に行っていたのだ。

彼女はそれで内装工事をする時の大変さがわかっていて、善の気持ちが理解できた。もちろん、唯花は彼がよくこの家の内装工事の様子を見にやって来ているのは、主に姫華に会う目的であることがわかっていた。

姫華は別に鈍い人間ではないが、この時はまだ善が彼女目当てであることに気づいていなかった。

恐らく、理仁へのアタックが失敗に終わってから、恋する気持ちが薄れているからなのだろう。

姫華は車を運転して実家の邸宅の門までやって来ると、クラクションを鳴らして言った。「それはね、善君が言ってたけど、彼がこの家を買った目的は、好きな人に住んでもらうためなんですって。彼は将来結婚したら奥さんと一緒にここで暮らす気なのよ。

彼のその好きな人が誰なのか知らないけど、彼がこの家の内装にかなりこだわっているのを見てもわかるように、彼女のことを相当大事に思っているのね」

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