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第362話

Auteur: リンフェイ
清水は笑いながら挨拶をした。

若旦那様に若奥様の前では、普段のように彼を呼ぶのはだめで「結城さん」と呼ぶように言われた。

「清水さん、来てくれましたね。内海さん、彼女が前に言った清水さんなんだ」

結城理仁は内海唯花に紹介した。

内海唯花は笑みを浮かべた。「帰った時、ドアの前で清水さんと鉢合わせしたのよ。その時自己紹介してくれた。清水さん、座ってください。私はご飯の材料をキッチンへ」

「奥様、私がやります」

「清水さん」

清水は少し気まずそうに笑い、自分の主人をちらりと一瞥し、改めて内海唯花を「内海さん」と呼びなおした。

「それじゃ、結城さん、内海さん、朝ごはんはまだですよね。私が作ってきますよ」

内海唯花は彼女を止めたかったが、清水が笑って言った。「内海さん、私はベビーシッター兼家政婦としてここへ来たんです。これは私の仕事ですから。結城さんも今日から働き始めたらお給料が発生するって言っていたんです。内海さん、あなたにやらせて私はタダでお給料をもらうわけにはいかないでしょう?」

内海唯花はしかたなく、清水に彼女が買ってきた食材を渡してキッチンに入ってもらうしかなかった。

「清水さん、小さいビニール袋に入ってるのは私が店へ持って行くつもりの食材です。それで店でご飯を作るんですよ」

清水の声がキッチンから届いた。「内海さん、わかりました」

彼女は内海唯花が買ってきた食材を分けて、残った分で三人の朝ごはんを作った。

内海唯花はキッチンの入り口で暫く立っていた。清水が慣れた手つきで、テキパキしていて、何かをやり終わるとすぐコンロの周りを拭いたのを見て、彼女が綺麗好きな人だとわかった。

すると、彼女は安心してベランダへ行った。

結城理仁も彼女の後ろに続いた。

「清水さんはいい仕事をしてくれるわね」

結城理仁は妻が手に小さな袋を持っていて、その袋に何かが包まれているのを見て、思わず尋ねた。「それは何だ?」

「殺虫剤だよ。花を買ってきた後、ずっと害虫駆除してなかったから、アリが出てきたの。たぶん土の中にもともとアリの卵があったのかも。ずっと気づいてなくて、時間が経ってアリがそのまま出てきたのね」

彼女は言いながら殺虫剤の包装袋を破り、植木鉢にやった。

「花を育てるには、定期的に害虫駆除しないとだめだからな」

実際にやったことはないが、結城
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