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第443話

Auteur: 無敵で一番カッコいい
明日香は、ほとんど力ずくで椅子に座らされ、遼一が箸を取り上げてひと口、口に運んだ。

「見ただろう。毒なんて入ってない」

その行動の意味が、明日香には理解できなかった。

遼一は、もしかして自分が早く死ぬことを望んでいるのではないか。そう思っていたはずなのに、なぜこうして自分の生死にこだわるのか。

お菓子は取り上げられ、代わりに食事を運んでくるなど、かつては一度もなかったことだ。

あまりにも空腹だったはずなのに、今は不思議と食欲が湧かず、むしろ胃がむかむかして吐き気すら覚える。

服の裾を握りしめ、無表情のまま、彼が使った箸をじっと見つめた。毒はなくとも、彼が運んできたものなど口にしたくはなかった。

遼一が、そんなに親切なはずがない。

「私、全然お腹空いてない」

立ち上がって逃げようとしたその瞬間、背後から肩を押さえつけられ、再び椅子に座らされた。

「直接食べさせてやろうか?」

「いらない」

思わず、反射的に拒絶の言葉が口をついた。

震える手で箸を取り、ゆっくりと拭う。

遼一は、その仕草を見て不快げに眉をひそめた。

明日香は、嫌々ながらも少しずつ食べ進める。遼一
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