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18.調べ物

Author: 犬畜生
last update publish date: 2026-08-31 18:01:28

「どうぞお入り下さい。明日以降はお2人だけであってもご自由に入って頂いて構いません」

いいんだろうか?セキュリティ的なものは…。

「持ち出しだけはご遠慮くださいね」

「わかった。ありがとう」

お礼を言い部屋の中へ入る。

…これは。

凄いな。

入口は普通のトビラだったが入ってみるととてつもない広さの部屋だった。

見渡す限り本棚。上を見れば天井がかなり高い。

棚でよく分からないが奥行もとてつもないものがありそうだ。

「これは…お目当ての資料を探すだけでも苦労しそうだな。1日じゃ足りないだろう」

これは困ったなと悩んでいると…

「大丈夫だぞー。その為にオレがいるぞー」

何か声がした。

「ご紹介します。本の精霊のレイさんです」

ルーナさんがそう言うと3人の前に光が灯り、

そこから全身緑色のローブを着た存在が現れる。

「レイだぞー。よろしくだぞー」

「ユウキだ。こっちはハル。よろしく」

そう言って挨拶する。

今度は本の精霊か。

「何が知りたいんだー?オレに任せればすぐに欲しい本を持ってくるんだぞー」

精霊ってのは語尾に何か付けたがるもんなのか?

「そうだな。とりあえず…俺はこの世界の神について知りたい」

さっきルーナさんとその話になったからな。ちょっと気になる。

「私は地図かなぁ。この世界にどんな街があるのか知りたい!」

ハルは地図か。って地図見てわかるのか?

「わかったぞー。神様についてと地図だなー。今持ってくるぞー」

そう言って飛んでいく。

なるほど。知りたいものを伝えればそれに見合う資料を持ってきてくれるのか。

便利だな。

しばらくするとレイが戻ってくる。

「持ってきたぞー。これでいいはずだぞー。なんか違うとかあったら言ってくれれば持ってくるぞー」

資料を持ってきてくれた。

ハルの地図は本。

俺のは…水晶か。

「ルーナさんこの水晶はもしかして?」

「はい。その通りです」

なるほど。前任かそれよりもっと前の水晶か。

ってこれどうするんだ?

「そちらの水晶に魔力を込めると記録が映し出されるはずです」

「なるほど。映写機的なものか」

「使うならこっちの広い所がいいんだぞー。お嬢ちゃんの地図もこっちに椅子あるから来るといいぞー」

そう言って案内してくれる。

「ここなら大丈夫だぞー。さぁやってみるといいぞー。」

よし。やるか。

水晶を手に持ち魔力を流してみる。

魔力扱えるようになってて良かったよ。

水晶が輝き、光の中に人の影が浮かび上がってきた。

「おー。凄いねー。これが神様かぁ。…イケメンだねぇ。神様イケメンとか完璧だねぇ」

浮かび上がってきたのは金髪長身スタイル抜群どこのモデルだ?的な…。くそぅ。ハルがキャッキャしてるのが悔しいな。

なんだよ。もっとヨボヨボの長い髭のおじいちゃんじゃないのかよ。

イケメン神様の映像と共に文字が浮かび上がってくる…。あれ?なんで読めるんだ?

「ルーナさんこれってなんで読めるんだ?こっちの世界の文字と俺達の世界の文字が同じってことはないよな?」

「こちらの水晶の力ですね。見るものの知識に合わせた文字になるのです。ですので私が見てる文字とユウキ様が見てる文字は違うのです」

なるほど。めっちゃ便利だな。

では改めて流れてきた文字を読んでみる。

創造神

ノルアー

身長190cm

全ての魔法を操り

この世界を作った存在

役割ジョブをこの世界に設定した

理由は多くを語らないが「なんかその方が面白くね?」と言ったとされている

異世界からの召喚者についてもその仕組みを作った

この世界に善悪関係なく流れを作ることのできるものを導きの石で召喚する

導きの石はノルアーが他の世界に行った際に置いてきているとされている

曰く、刺激の無い世界はつまらんでしょとのこと。

…おい。この神。完全にパリピじゃないか。

頭を抱えていると。

「アハハ!面白いねこの神様!イケメンでパリピでこういう人大学に居たなぁ」

なんかめっちゃウケてる。

そりゃ20歳女子からしたらこんな高身長イケメンの陽キャパリピの方が良いか…。

役得ジョブもこのイケメンが設定してるんじゃないだろうな…。

そしたら完全に嫌がらせだろ…。

お前みたいなオッサンにはハルは合わないぜ!的な?

あー。なんか腹立ってきた。滅ぼしちゃおうかな…。

「ユウキさまー?お顔が怖いですよー?大丈夫ですかー?…大丈夫ですよ。目の前に現れたりしませんし、ハル様のタイプでは無いですよ」

ルーナさんから声を掛けられた。

後半は俺にだけ聞こえる小さい声で。

…ハルのタイプじゃないのか。

「でもあんなにテンション上がってるぞ」

「あれは、ただイケメン現れて、しかもそれが神様っていうのが面白いだけですよ。現実タイプで好きになるってことじゃないですよ」

なんかこの大神官どんどん下世話になってないか?いやこれが素か。

「まぁ別にハルが誰を好きでも良いけどな」

「わぁ。男のツンデレですね!」

「何話してるのー?」

ハルがやってくる。

「何でもないって。神様パリピだな。って話」

「ねー。面白くない?もっとおじいちゃんなの想像してたよ!」

どうやらハルも神様のイメージはそうらしい。

「イケメンだよねぇ」

「ハル様はこういった方が好みのタイプですか?」

おい。下世話大神官さっきと言ってることが違うぞ。そしてなんだその爆弾は!

聞きたくないけど聞きたいと一人で葛藤していると…

「えー。カッコイイけど好みじゃなーい。なんか一緒にいても安心できなさそうだし。愛人とか作りそうだし。見てるだけで良いかなぁ」

ほっ。そうなのか。

なんか大神官がニマニマしてるな。

コイツ…。

「次はこっちの地図見よーよ」

ハルに呼ばれた。

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