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19.地図

Author: 犬畜生
last update Petsa ng paglalathala: 2026-09-01 11:08:57

「さてさてどんな世界かなぁ」

とハルが地図を広げる。

なんてゆーか…。地球儀を1枚の紙にしたようなそんな地図。

街とかわからんがな。

あ、でも街の名前は書いてあるんだな…ってだからなんで読めるんだ?さっきの立体映像は水晶のちからだろうけども。

「ユウキ様もしかして読めるのですか?」

「あぁ。なんでかな?読めるな。ハルは読めるのか?」

「読めなーい。なんて書いてあるの?」

どうやらハルは読めないようだ。

俺は読めるのはなんでだ?

「ルーナさんこういう事ってあるのか?」

「わたしの知ってる限りでは…無いですね。皆様魔力、闘気にを学ぶ際に並行して文字を覚えたりしていましたから」

ふむ。でもそう言えば言葉は特に問題ないんだよな。

「今更だけど言葉はなんで問題ないんだ?」

「それはノルアー様のお力と言われてますね。言葉通じなきゃ詰みじゃね?ってお言葉が残っていますから」

もうそのパリピな言葉残すのやめよーや。神様としての威厳持っておこうよ…。

「まぁ言葉通じるようにしてくれてるのは助かるな。確かに通じなかったら詰みだからな」

「なので皆様文字を覚えると自然と読めて意味が分かる…らしいです」

「なるほど…。文字覚えれば自動翻訳されてるって感じか。今のこの会話もそういう感じなのかも。」

「実はそうなのかもしれませんね」

「ユウキー。読めないから一緒に見てよー」

「はいはい。って地図なんだから別にそんな読めなくても見れるだろうに」

「むー。いいの!見るの!」

おや?なんか地雷踏んだか?

「わかったよ。拗ねるなって」

「拗ねてませーん!」

「あらあら仲のよろしいことで」

そのニマニマやめろ…この下世話神官。

気を取り直してハルと地図を見る。

「今いるのは…どこだ?」

「コチラですね」

ルーナさんが身を乗り出して教えてくれる。

「2人とも近いー」

「いやハルも近いぞ?」

「私はいいのー」

なんかまだ拗ねてるようだ。

よく分からん…。

さて今いる神殿はここか。

1番近くの街は…ここか。

「えーっと、タリスって街かなここは?」

「そうですね。タリスと言う街です。こちらの神殿を出た方が大体最初に行く街です。歩いて頑張れば一日で着く距離ですね。基本的に皆様こちらで冒険者登録をされています。」

お!冒険者登録!

異世界ファンタジー要素きた!

「冒険者登録するとどうなるんだ?しなければいけないのか?」

内心ウキウキしてるのを必死に抑え…いや抑える必要もないんだけどな…。

平静を装って聞いてみた。

「冒険者登録すれば依頼が受けられるようになります。旅をされる方は収入的なお話で登録したほうがよろしいかと思います」

なるほどな。生きてくためには先立つものか。

「ユウキと冒険者!世界中旅行出来るね!」

「旅行って言うか旅…まぁ一緒か」

「では準備が全て終わりましたらタリスを目指す流れでよろしいでしょうか?」

「そうだな。まぁまだ闘気の件残ってるし…他には何かあるのか?」

「そうですね。後は神殿の周りで魔物との戦闘になれて頂く方がよろしいかもしれません。いきなりで戦闘になった際に、力はあっても気持ちの問題でやられてしまう方もいらっしゃいますので」

そうか。まだ現実感無いけどそういう世界なんだよなきっと。元の世界のように死が身近に無い訳ではないんだよな。

魔物かぁ。戦うこと怖いってなるのかなぁ。

何となくまだゲームとか漫画の世界のイメージなんだよなぁ。

「ユウキ?大丈夫?」

「あ、あぁ悪い悪い考え事してた」

「戦いのこと?」

「あぁそうだな。実際どうなるかなぁって。ハルはどうだ?」

「うーん。想像つかないから何とも…。でもユウキが一緒なら多分大丈夫!どうにかなる!…どうにかしてくれると思ってる!!」

つまり最終的には丸投げする…と。

まぁきっとハルの為ならってなると自分でも思うけども。

「どこまで頼りになるかわかんないが、失望させないように頑張るよ。」

「ユウキはいつも頼りになるよ!」

その言葉は純粋に嬉しいなぁ。

…と、ふと大神官を見ると…

やっぱりニマニマしてやがった。

「あらあらあらあら」

おい。なんだその語彙力の無さは。

「コホン。でタリスの先はどの辺から進んでいくべきなんだ?行かない方が良い場所とか無いのか?」

「そうですね。こちらのゾロンの街の方にはあまり行かない方がよろしいかもしれません。裏カジノなどが多く、治安がとにかく悪いです。この世界に慣れる前に行くのはオススメできませんね。」

「なるほど。じゃあそっち側行かずにこの海の方へ行く感じか。ここは港町か?…エルバで良いのかな?」

「そうですね。ゾロンよりはそちら…ですが。」

「あまりオススメではない…?」

「と言うよりこちらのラキアがオススメですかね。洋服や装飾品を作っている店が多く、治安も良い街です。」

「洋服!!行きたい!そこ行こーよー!ユウキー!」

お姫様が食いついてきましたな。

…オススメってハルにオススメってことだろ?

まぁでもショッピングデートか。

元の世界で誘いたくても誘えないでいつも飲んでただけだからなぁ。こんな所で誘わずにむしろ誘われるとは…。

アリですね。

「仕方ないなぁ。じゃあタリスの先はラキアだな。でも洋服買いたいならタリスでしっかり冒険者として稼がないとな」

「うん!頑張る!!」

とりあえずのこの先の目的地は決まったか。

まぁまずは旅に出るための準備をしっかりやらないとな。

「じゃあその為にやることやろうな。明日は残りの気になることを調べて…。明後日からは闘気だな」

「はーい!なんか楽しみになってきたよー!」

ハルが楽しそうなら良いか。

まぁそんな俺も楽しみになってはいるんだけどな。

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