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第158話

Author: 星柚子
「表向きはただの放蕩息子に見えるが……実は、多少なりとも志のある男だ」北斗の声には、わずかに評価する色が混じっている。「だから、賭けてみる価値はある」

水紀の心臓は、喉元までせり上がった。

北斗が秦家の人間と手を組むにしても、逸斗とは関わらないだろうと、そう考えていた。

――なのに、現実はその真逆。北斗の協力相手は逸斗になってしまった。

「でも……聞いた話だと、今、秦氏グループの実務はほとんど秦家の長男が担ってるとか……秦会長も、長男を後継者にするつもりなんでしょ?」水紀は必死に動揺を押し殺した「長男と組んだ方が……良いのでは?」

「俺だってそうしたいさ。でも、あいつは顔も出さなかった」北斗は冷たい笑みを浮かべた。「おそらく俺を軽く見ていて、直接対立するのも面倒だから、弟を使って追い払おうとしたんだろう。だが、きっとあいつも予想してなかったはずだ、この弟がそんなに簡単な奴じゃないってことを」

水紀は彼の表情をじっと見つめた。「で……秦逸斗はあなたに何を言ったの?」

北斗は今、気分がまだ悪くないので、辛抱強く今夜の話の内容を水紀に話した。

最後に付け加えた。「これで秦逸斗
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