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第545話

Author: 星柚子
ルナは、すべての望みを隆治に託していた。

いくら何でも彼はネクストスターの副社長だ。しかも――自分の手には、彼の弱みが握られている。

彼は自分を守らざるを得ない。もし見捨てたら、彼がやってきた不正を全部暴露してやるつもりだった。

だが今、隆治自身も内心ではパニックだった。

奈穂は水戸家の令嬢であり、水戸グループの唯一の後継者。

すでに奈穂は自分に対して不満を抱いている。

もしここでさらにルナをかばって、奈穂の機嫌を完全に損ねてしまったら……

ネクストスターは所詮、水戸グループ傘下の芸能会社に過ぎない。奈穂がその気になれば、自分を解雇するなど一言で済む。

しかし、もしルナを守らなければ――

ルナが焦って、自分の不正を全部暴露するかもしれない。

それはそれで終わりだろう。

しばらく考えた末、隆治は震える声で口を開いた。

「水戸社長、あ、あの……少し落ち着いてください。月城の件については……一度会議を開いて検討したほうがよろしいかと。彼女の契約はまだ何年も残っています。もし今、会社側から契約解除を申し出れば、違約金を支払う必要が……」

奈穂の口元に浮かんだ嘲るような
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