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第79話

Autor: 星柚子
奈穂は無意識に正修の方を振り返り、意外そうな目を向けた。

彼女が驚いたのは、正修が歓迎会のことを知っていたからではない。政野が知っていたし、君江が大々的に開催したのだから、正修が耳にしても不思議ではなかった。

彼女が理解できなかったのは、なぜ正修がこの質問をしたのか、ということだった。

「すごく楽しかったです」と彼女は言った。

正修はまた口をこもった。

奈穂はこの奇妙な雰囲気に耐えられなくなり、自分から口を開いて尋ねた。

「何か……気になることがあるんですか?」

本当は何か不機嫌なことでもあったのかと聞きたかったが、少し考えて言い方を変えた。

正修はすぐに答えず、しばらくして静かに口を開いた。

「政野まで招待しておいて、俺を誘わなかった」

奈穂は言葉に詰まり、そして無意識に弁解した。

「九条さんは、お友達と一緒にいらしたのです」

言い訳を終えて、彼女はまた何かおかしいと感じた。

これは何の言い訳?

政野は自分の縁談相手なのだ。たとえ本当に彼を招待したとしても、それは当然のことだ。

正修の言葉は、あまりにも奇妙だった。

海市で共に多くのことを経験した戦友み
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