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第6話

作者: ダラダラ煙
その夜、翔は結局戻らなかった。連絡も、一切なかった。

0時。

私は一人で蝋燭に火をともし、願った。

清らかに、穢れなく、彼らと一切の縁を切って、旅立ちますように。

7日目。最後の日。

私に思い残すことは何もなかった。

海辺に座り、静かに最期を迎えようと思った。

葬儀屋が私の遺体を回収しに来るのを待つつもりだった。

だが、そのわずかな安らぎすら許されなかった。

電話が鳴り続けた。無視すると、次々とメッセージが届いた。

母:【今日は奈々の誕生日。出席しないとはどういうつもり?私たちが奈々をひいきしていると言わせたいわけ?】

父:【さっさと来い!全員がお前一人を待ってるんだぞ!】

奈々:【お姉ちゃん、私の最大の願いは、お姉ちゃんと仲良くすることなの。私の誕生日パーティーに来てくれない?】

翔:【どこにいる?迎えに行く】

私は一人一人に返信した。【さようなら、もう二度と会うことはない】

――その直後、大型トラックが正面から突っ込んできた。

私は宙を舞い、地面に叩きつけられた。

魂が体から抜け出し、血まみれになった自分の姿を見下ろした。

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