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#24『言質』

last update Fecha de publicación: 2026-11-05 18:53:49

※

 一方。

 剣を背負ったリンデンは、整備室へと階段を降りた。

 すると、後部ハッチの近くで床に直接胡座をかき、部品を磨いているフェンネルの背中を見つける。

「フェンネルー! おはよう!」

「うるせぇ」

 彼の周りは、『グロキシニア』と銘が打たれたガトリング銃の部品が広げられている。

 分解した部品を踏まないよう、足の踏み場を探しながらリンデンはゆっくりと歩み寄る。

 しかし、フェンネルはそんなリンデンを無視したまま、持っていたスパーギアをウエス代わりの布巾へと置いた。

「朝ご飯、ありがとう! 美味しかったよ!」

「……どうも」

 リンデンの笑顔も見る事無く、フェンネルは次のギアを手に取り、ホワイトガソリンを染み込ませた布でギアを丁寧に磨き始める。

「今日も早いね。部屋から出ていったの気付かなかったよー」

「あっそ」

「ユズさんが『明日の朝はゆっくりしてて良い』ってさ。夕食の下拵えまでしてくれてたの、お礼言ってたよ」

「そうか」

「マリーさんは『早起きし過ぎだ』って、ちょっと心配してた。今日のご飯は、クミンも気に入って完食して」

「黙れ」

「……むー……」

 食い気味に言葉を遮って
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  • 僕達のマザーランド   #24『言質』

    ※ 一方。 剣を背負ったリンデンは、整備室へと階段を降りた。 すると、後部ハッチの近くで床に直接胡座をかき、部品を磨いているフェンネルの背中を見つける。「フェンネルー! おはよう!」「うるせぇ」 彼の周りは、『グロキシニア』と銘が打たれたガトリング銃の部品が広げられている。 分解した部品を踏まないよう、足の踏み場を探しながらリンデンはゆっくりと歩み寄る。 しかし、フェンネルはそんなリンデンを無視したまま、持っていたスパーギアをウエス代わりの布巾へと置いた。「朝ご飯、ありがとう! 美味しかったよ!」「……どうも」 リンデンの笑顔も見る事無く、フェンネルは次のギアを手に取り、ホワイトガソリンを染み込ませた布でギアを丁寧に磨き始める。「今日も早いね。部屋から出ていったの気付かなかったよー」「あっそ」「ユズさんが『明日の朝はゆっくりしてて良い』ってさ。夕食の下拵えまでしてくれてたの、お礼言ってたよ」「そうか」「マリーさんは『早起きし過ぎだ』って、ちょっと心配してた。今日のご飯は、クミンも気に入って完食して」「黙れ」「……むー……」 食い気味に言葉を遮ってきたフェンネルに、リンデンは少しだけ困ったように眉を下げた。 彼がクミンと顔を合わさないように早起きをしていた事は、リンデンも気が付いていた。 皆の分の朝食を作って準備してあったのも、誰かに頼まれたクミンが、自分に朝食を持ってきたりしないようにする為の対策だった。 『先日の一件』で、フェンネルは徹底的にクミンを避けている。 昨日一日、クミンはずっとリビングで勉強していたため、フェンネルは船の外壁や監視台の点検、搭載してある重火器等の整備と補充を行っていた。 フェンネルへの用がある際は、リンデンが率先して皆の橋渡し役を担っていたが。「……テメェも暇じゃねぇんだから、いちいち行ったり来たりしてんなよ。リストベル使えってローズに言っとけ」 視線をギアに落としたまま、フェンネルは呟くように文句を垂れる。 しかし、そんな彼にリンデンはきっぱり「嫌だ」と答えた。「そんな事したら、フェンネルは絶対顔見せなくなるじゃん」「テメェは同室だろうがよ……」「嫌だ。俺は寂しいの!」「……じゃあ勝手にしろ」「うん! 勝手にする!」 どれだけ突き放しても、冷たくあしらっても、フェンネル

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