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第0874話

Author: 十一
「どうやら、あの女たちは中におるようや!」

壮太は一の父の肩を掴むと、力を込めて振り払い、足でドアを蹴り開く。

しかし――

部屋は静まり返り、誰もいない。

だったら内藤びっこのやつ、何を止めようとしたんだ?

壮太の胸に不安がよぎり、何かがおかしいと感じる。

そう思うと、彼はすぐに振り返って一の父の襟をつかむ。「言え、お前らは一体何企んでる!?」

その時、外から壮二の悲鳴が聞こえる――

「兄貴!助けてくれ!」

壮太の表情が一変し、一の父を放り出すと外へ駆け出していく。

次の瞬間、壮二が家の前のコンクリートの庭に座り込み、右足に曲がった鎌が突き刺さっているのが見える。

刃の半分ほどが食い込み、ほとんど太ももを貫通しそうな勢いだ。

「壮二――」壮太は駆け寄ったが、手を出そうとしても鎌の刃が気になって、簡単には手を出せない。

すぐに、大量の血が壮二の着ているフリースのジーンズを染め、濃い青の生地に黒ずんだ染みを広げていく。

「壮二、大丈夫か!?すぐに車を呼んで、病院に連れて行く!」

「いれへん――」壮二は兄の腕を掴み、ゆっくりと顔を上げる。痛みで顔の筋肉がぴくぴく
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