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第1079話

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天音は一歩一歩洵に近づき、彼の前にしゃがみ込むと、目を伏せてその顔をじっくりと見つめた。

接待帰りなのだろうか、洵はまだスーツ姿だ。元々スタイルが良いこともあり、その着こなしはとても様になっている。

気を失った洵はひどく静かで、あの冷ややかな視線を向けてくることもなければ、耳に障るような言葉を口にすることもない。抵抗する力など微塵もなく、ただ彼女のなすがままになっている。

天音はそっと手を伸ばし、彼の頬を優しく撫でた。

この半月、彼女はずっと洵の動向を追っていた。毎日彼の近況を受け取り、何をしているのかも分かっていた。それでもこうして実際に目の前で見ると、まるで長い間会っていなかったような気がして、ほんの少し胸が締めつけられた。

天音は口元を歪めた。笑っているようにも見えるが、そこには嘲りと冷たい皮肉が混じっている。確かに彼女は洵のことが好きだ。だが同時に、彼のことが憎かった。自分の思い通りにならない彼が、決して自分に従おうとしない彼が憎くてたまらないのだ。

幸いなことに、今この男は完全に彼女の手の中にある。これこそが、彼女がずっと望んでいた光景だ。

天音はボディガードに
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