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第1204話

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彩乃は子供のころ、翔太との結婚式を夢見たことがあった。豪華な式を挙げ、知人を総動員して、自分の幸せを見届けてもらうのだ。自分にも幸せな家庭が築けたのだと、誰もが知るように。

子供のころの願いは、大人になって叶うものなのだろうか。

きっと、叶えた人もいるのだろう。

けれど彩乃の願いは叶わなかった。それでも、微塵も悔いはなかった。

たとえ忍と出会っていなかったとしても、彼女は後悔しなかっただろう。相容れない者同士は、一緒には歩めない――彼女はその事実をとうに受け入れていた。

彩乃と忍の関係は、何もかもが包み隠さず、オープンだった。だから、翔太のことに触れるのも、まったく避ける必要などなかった。

その点は、月子と隼人のあいだに静真という存在が介在しているのとは、少し違っていた。

あの三人の関係は、どことなく特異だった。だからこそ、彩乃はその事情を忍に話した。

忍は当然、嬉しそうに言った。

「彼が俺のライバルになるわけじゃないけど、結婚してくれるなら、それはそれで心強い味方になるからね」

彩乃は聞いた。

「それで、もっと安心できるってこと?」

忍は答える。

「そりゃそ
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