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第572話

Penulis:
月子はついに笑顔を見せた。「萌さん、この言葉、気に入りましたね。今度、静真に言ってやりますよ」

彼女は前に進まなければならない。好きな人がいるのだ。静真に影響されて、好きな人を悲しませるわけにはいかない。

時々、気持ちが沈むのは仕方ない。でも、ずっとこのままじゃない。

いつの間にか、静真の車は、月子と萌が散歩している道の脇に止まっていた。

ドアが開き、詩織が降りてきた。

そして月子に名刺を渡した。「綾辻社長、何かあればいつでもご連絡ください」

月子は立ったまま動かなかった。

静真は車の窓を開け、視線で彼女に名刺を受け取るよう促した。

彼は表情を変えなかったが、圧倒的なオーラを放っていた。

マネージャーの萌は、静真は社長役を演じるのに演技なんて必要ないと思った。彼にはカメラの前に座っているだけで、絵になるのだけの素質があるのだ。

確かに彼はめちゃくちゃイケメンだが、威圧感が強すぎて、普通の人なら誰でも彼の前では誰もが萎縮してしまう。

ただその見た目と雰囲気だけなら、静真は確かにとてつもなく魅力的な男だということは萌も否定はできないのだ。ましてや彼の財力だ。そんな彼を
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