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第643話

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月子は、お尻が隠れるくらいの丈の薄手の黒いトレンチコートを着ていて、ベルトをきつく締めていたので、ウエストラインがすごく強調されていた。

コートと同じ黒のパンツに、黒のショートブーツを履き、パンツの裾はブーツインしていた。

月子は背が高いから、全身黒コーデが月の光と街灯に照らされて、スタイルの良さが際立っていた。クールな雰囲気とすっきりしたシルエットのコートがよく似合っていて、風が吹くと、黒髪が顔に掛かり、肌が白く透き通って見えた。まるで月のようにどこか神秘的な生命力を感じさせるものがあった。

その姿はまるで映画のワンシーンみたいだ。

そこに佇む月子は、シルエットのようにすらりと背が高く、凛とした雰囲気で、一見華奢なのに、内に秘めた強さを感じさせる。とにかく、かっこよかった。

天音は、月子の雰囲気が変わって別人に見えた。

月子が車に乗れと言ったのに、何も言い返さずに素直に従った。

しかし、月子は運転席に座った。

そして、自分は助手席。

天音は頭が真っ白で、何が起こっているのか分からなかった。シートベルトを締めることさえ忘れていたら、月子が手を伸ばして締めてくれた。

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